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Kim Oki x 宮坂遼太郎、ツアー『外出』開催直前 対談インタビュー |INTERVIEW #71

楽器演奏者にとって、共演するミュージシャンほど自分を高めてくれる存在はないだろう。とりわけジャズなどセッションを多く行うジャンルではなおさらだ。そして、その相手が海外のミュージシャンであれば、未知の表現や価値観に触れることで、それまでの自分のルールが揺さぶられ、経験やテクニックの向上だけでなく、新たな自由が開けることもある。韓国のサックス奏者キム・オキによる今回のジャパンツアーは、まさにそうした「同僚ミュージシャン」とともに未知をつくり上げる試みになりそうだ。

キム・オキはデビュー以来、ジャンルレスで自由な表現スタイルでシーンでの支持を集め、2020年には韓国大衆音楽賞で「今年のミュージシャン」部門を受賞。インディ・ロックやラップ、エレクトロニカなど多様なジャンルのミュージシャンとのコラボレーションを重ねている。日本の音楽やカルチャーとも近い距離で活動を続け、近年は昨年のフジロック・フェスティバル出演など日本でのライブも活発だ。今回のツアーはプロモーターではなく、パーカッショニストであり、近年は折坂悠太やkanekoayanoのツアー・メンバーとしても知られるミュージシャン、宮坂遼太郎が企画を務めた点が大きな特徴だ。

今回のツアーの独自性が表れているのが共演者の顔ぶれだ。キム・オキの数あるプロジェクトの中から、今回は近年精力的に活動しているKim Oki Luv Luv名義で来日。ボーカルのARA、フリージャズ・バンド、Mandongのメンバーでもあるベースのソン・ナムヒョンとドラムのソ・ギョンスが参加し、来日できないギターとキーボードのパートには宮坂が紹介する日本のミュージシャンが加わる。

Luv Luvはボーカルを擁する、キム・オキのプロジェクトの中でも特にポップで、歌ものからアフロビーツ的な楽曲までを、振れ幅の広い演奏を繰り広げる。日本のギタリストやキーボーディストたちは、単にKim Oki Luv Luvのメンバーの穴を埋めるのではなく、演奏に新しい色を加えてくれるだろう。都市ごとに編成が変わる今回のツアーでは、ジャムならではの緊張感や変化、ミュージシャン同士の化学反応が大きな見どころになるだろうし、できるなら全ての公演に足を運んでみたい。

キム・オキは「今回のツアーは修行」と語るが、彼はそもそも「自由人」的なキャラクターをもっている。ジャンルを軽やかに行き来し、時にはステージを降りてフロアで踊り出したり、彼のパフォーマンスは毎回、何が起こるかわからない。そのツアータイトル「外出」も、気負わず出かけるような感覚を思わせる。観客もキム・オキと同じようにカジュアルにそれぞれのやり方で音楽に身を委ねればよいだろう。

以下に、キム・オキと宮坂遼太郎によるオンライン対談をお届けする。出会いからまだ約半年。互いの表現を尊重し合う二人の距離感が、ツアーを通じてどう変化していくのかにも注目したい。

インタビュー:内畑美里
編集・通訳:山本大地

「自分にしかなれない」状態で響き合う。それぞれの物語が重なり合うまで

—— ではまず、お二人がどのようにして出会い、今回のツアーが実現したのか、教えてください。

Kim Oki:昨年、韓国の「仁川ペンタポート・ロック・フェスティバル」でkanekoayanoのライブを観たんですが、そのときに宮坂さんがパーカッションを演奏している姿を初めて見ました。その演奏がとても印象的で、本当にかっこよくて、関係者にお願いして紹介してもらい、そこで初めて宮坂さんと知り合いました。今回はこれまでの日本ツアーとは少し違って、日本のローカル・ミュージシャンの方々と幅広く交流しながら、僕の演奏をまた一から作り直すような気持ちでステージに立ちたいと思っていたんです。そこで、宮坂さんにぜひ一緒にやってほしいとお願いしました。宮坂さんには本当に感謝しています。

宮坂遼太郎(以下、宮坂):まず僕自身、もともとオキさんのファンだったんです。2019年に、折坂悠太さんがオキさんのアルバム『Spirit Advance Unit』を教えてくれました。聴いた瞬間に、「なんてかっこいいサックスを吹く人なんだろう」と衝撃を受けて、それ以来ずっとファンでした。それから、オキさんとも一緒に演奏されているdongyi(昨年発表のアルバム『Hip Hop Retreat』収録の「Aomori」に参加)さんというベーシストの方が台湾に住んでいて、去年の2月に台湾でライブをしに行ったときに、たまたま一緒に演奏したり、録音する機会があったんです。そのときに「いつかオキさんとも一緒にできたらいいですね」という話をしていました。そしたら本当に驚いたことに、昨年、ペンタポートに出演した時、オキさんがいらっしゃって。そこから今回のお話につながりました。僕としては、ずっと憧れてきたオキさんと一緒に演奏できるということ自体が、まず何より嬉しいですね。

     
—— お二人はミュージシャンとして、お互いをリスペクトし合っていたのだと思いますが、実際にご一緒してみて、どのような印象を持ちましたか? また、シンパシーを感じる部分はありましたか?

Kim Oki:僕がペンタポートで宮坂さんの演奏を初めて観たとき、ステージ上での立ち位置が、まるでひとりだけ離れた島にいるように見えたんです。でも、そんなポジションから、とても繊細で情熱的に演奏する姿を見て、切なさと喜びが同時に込み上げてくるような、不思議な気持ちになって、本当にかっこいいと思いました。その後、昨年のkanekoayanoの沖縄でのコンサートを見に行った時に改めてお話ししました。ステージ上での印象とはまた違った雰囲気や魅力を持っていらっしゃって、そのギャップもとても印象的で、面白いなと感じました。

宮坂:オキさんは本当にたくさんのアルバムを発表されていて、幅広い音楽をやっている方だという印象があります。でも、どの作品を聴いても、「これはオキさんのサックスだ」とすぐに分かるんですよね。それくらい、オキさんならではの色がはっきりとあって、その個性を保ったまま、さまざまな音楽に向き合っているように感じます。僕自身も、いろんな人と一緒に演奏したり、ジャンルをあまり決めずに横断的に活動していきたいと思っているんですが、音楽に溶け込んでいくというよりは、まず自分がしっかりそこにいて、どんな場所でも「自分にしかなれない」状態でいたいという感覚が強いんです。音楽によって自分を大きく変えていくというよりも、どんな音楽の中でも、自分という存在が強くあり続ける。オキさんには、まさにそういう側面があると感じています。僕が似ていると言うのは少しおこがましいですが、そこに共通点があるとしたら、とても嬉しいですね。

Kim Oki:僕も同じ考えです。誰かに合わせる演奏ではなく、それぞれが自分の物語を演奏しながら、少しずつ噛み合っていくような演奏が好きなんです。宮坂さんが演奏されているのを見たときにも、まさにそんな印象を受けました。

     

ポップさを纏う「Luv Luv」と、各地で生まれる予期せぬ化学反応

—— オキさんは「Kim Oki Fucking Madness」や「Kim Oki Saturn ballad」など、さまざまなプロジェクトを行われていますが、今回のツアーでは「Kim Oki Luv Luv」として来日されますね。Kim Oki Luv Luvは他のプロジェクトと比べて、どのようなコンセプトの違いがありますか?

Kim Oki:Luv Luvは、これまで僕がやってきた他のプロジェクトに比べて、少し軽やかで大衆的な側面があります。ボーカルも参加していますし、そうした点では日本のシティポップの要素も取り入れて、より聴きやすい音楽を目指しました。

韓国の音楽キュレーションブランド「POCLANOS(ポクラノス)」のライブ企画に「Kim Oki Luv Luv」として出演したときの映像。

—— そういう方向性にも挑戦してみたいと思った、何か特別なきっかけはありましたか?

Kim Oki:もともとさまざまなバンドに取り組んでみたいと思っていて、その中の一つが、こういう少し大衆的な方向性のものでした。私の音楽をより多くの方に聴いてもらえたらという思いもあり、今回はこれまでより軽やかな雰囲気で制作しています。ただ、4月にリリース予定のアルバムには、以前のようなスピリチュアルな雰囲気の曲も収録される予定です。

—— Kim Oki Luv Luvのメンバーであるソン・ナムヒョンさんとソ・ギョンスさんは、バンド「Mandong」で活動しており、特にソン・ナムヒョンさんはプロデューサーとしても活躍されています。オキさんは今回のバンドメンバーを、日本のリスナーにどのように紹介したいですか?

Kim Oki:ドラムとベースの二人は、私と長く一緒に活動してきたメンバーです。ドラムのソ・ギョンスさんは昔のアルバムにも参加してくれていますし、ベースのソン・ナムヒョンさんはジャズクラブで演奏していた頃から長く一緒にやってきた仲間です。私たち3人は「電気詐欺師(전기사기꾼)」というバンドでも活動していて、息の合った演奏ができる関係です。そこにボーカルが加わることで、より “Luv Luvらしい” 雰囲気が生まれると思い、この編成で臨むことになりました。

宮坂:さっきオキさんからシティポップって言葉もありましたけど、Kim Oki Luv Luv はオキさんのプロジェクトの中でも突出して、ポップさもあるバンドだと思うんで、その中で音楽に色をつけていくような役割をしているギターとキーボードのお2人が今回来れないのは残念ではあるんですけど、そのパートが日本のミュージシャンに置き換わっていくことによって、そのポップさの色が毎回変わっていくっていうところは、一つの見どころだなというふうに思いました。

—— 各公演では、宮坂さんがそれぞれの地域で活動しているギター、キーボード、DJなどのミュージシャンを招いて企画されたと伺いました。参加されるミュージシャンはどんな方々なのか、そして今回のツアーにお招きした理由について教えていただけますか?

宮坂:まず大阪と京都のライブでご一緒するギタリストが山内弘太さんです。山内さんとは、折坂悠太さんのバンドで、京都在住のメンバーを中心に活動している「重奏」に、私がパーカッションで参加したときに初めて共演しました。今ではデュオで演奏したり、年に何度もご一緒する機会があります。山内さんは本当に唯一無二の音を出すギタリストだと思います。ギターで金管楽器のような音やシンセサイザーのような音を出すこともあれば、迫力のあるサウンドや、ギターヒーローのような瞬間もある。とてもカラフルでありながら、同時に渋さもある演奏をする方です。今回、オキさんのプロジェクトに参加することで、どんな化学反応が生まれるのか、とても楽しみにしています。

そして大阪ではキーボードをカメイナホコさんにしてもらいます。カメイさんは私が直接お声がけしたわけではなく、山内さんからご紹介いただきました。以前、「ウリチパン郡」というプロジェクトでカメイさんの演奏を聴いたことがあり、独特のリズム感と音色で音楽に参加される、とても印象的な方だと感じていました。いつか生で聴いてみたいと思っていたので、今回参加してくださると聞いたときは本当に驚きましたし、とても嬉しかったです。カメイさんがこのプロジェクトの中でどんな音を生み出してくださるのか、今からとてもワクワクしています。

京都のライブのキーボートはyatchiさんという方で、山内さんと同じく、折坂悠太さんのバンド「重奏」でピアノとキーボードを担当されている方です。yatchiさんのソロ・ピアノからは、とても静かで繊細なのに、内側にずっと動き続けるエネルギーが感じられて、言葉にするのが難しいのですが、まるで “yatchiさんにしかできない祭り” が静かに続いているような演奏です。一方で、ご自身のバンド、ムーズムズでは、ピアノに限らずキーボードやシンセサイザーの音色も使い、ポップでありながら一筋縄ではいかない独自の世界を作り出しています。さまざまな音楽的ルーツが自然に織り込まれている、とても個性的な演奏をされるので、カメイさんとはまた違った方向から、このプロジェクトに新しい色を加えてくださるのではないかと、とても楽しみにしています。

    

横浜公演はギターやキーボード、ボーカルもなしで、オキさん、ソン・ナムヒョンさん、ソ・ギョンスの3人に私を加えた4人編成でお届けします。会場は「Grassroots」という場所で、この日はどちらかというとDJパーティーの要素が強い内容になります。オキさんと以前から親交のあるDJ、Koizumi Takumiさんを中心に、さまざまなDJにプレイしてもらって、ライブアクトとしてKim Oki Luv Luvの演奏が行われる形になります。他の公演とは雰囲気がかなり異なる特別な夜になると思いますので、ぜひ踊りに来ていただけたら嬉しいです。

最後に東京公演では、ギターに細井徳太郎さん、キーボードに高橋佑成さんをお迎えします。私を含めたこの3人では、即興演奏やノイズミュージックをテーマにした「秘密基地」というトリオでも活動しています。お二人は主にジャズの分野で活躍されていて、演奏力はトップレベルのミュージシャンです。ジャズの道をしっかり歩みながらも、ポップミュージックにも積極的に関わり、どんな現場でもプログレッシブな感覚を忘れず、洗練された技術とともに、常に刺激的な演奏を聴かせてくれます。関西で参加してくださる方々とはまた異なる魅力を持つお二人で、ジャズの要素もより強く感じられると思います。オキさんの持つスピリチュアル・ジャズ的な側面ともきっと響き合い、ツアーを通して音楽のスケールがさらに広がっていくのではないかという予感があります。どんな化学反応が生まれるのか、今からとても楽しみです。

—— 今回のツアーは演奏もお客さんの反応も会場ごとに変わりそうで楽しみですね。

Kim Oki:私もその部分をとても期待しています。

宮坂:大阪、京都、横浜、東京の4公演がありますが、同じ曲を演奏するとしても、それぞれの公演で必ず違う音楽が生まれると思っています。僕自身、一緒に演奏することももちろん楽しみですが、共演するということは、いちばん近くでみんなの音楽を聴けるということでもあります。演奏者としても、そして一人のファンとしても、とても楽しみにしている部分です。すべての公演で、それぞれ違う出来事が起こると思うので、本当に楽しみにしています。

         

「外出」という名の余白。散歩のような感覚で出会う、二度とない瞬間

—— 今回のツアーのタイトルに「外出」という言葉を使っていますが、ここにはオキさんがどのような意味を込めたのか知りたいです。

Kim Oki:今回の日本公演はこれまでとは少し違って「気負わずに行こう」という気持ちで考えていました。仕事をしに行くというよりも、ミュージシャンと出会って、一緒に遊んだり話したり、たくさん演奏したりする。そんな、近所を散歩しに出かけるような感覚で行けたらいいなと思って、この名前を付けました。

—— 宮坂さんは今回の「外出」というツアータイトルを聞いて、どんな印象を持ちましたか?

宮坂:とてもいいなと思いました。僕に今回の企画を頼んでくれたということは、何かこれまでの日本ツアーとは少し違うものにしたいんだろうなと思っていました。オキさんから話を聞いて、日本のミュージシャンと交流したい、つながりたいという気持ちが伝わってきてとても嬉しかったですし、自分は “がっちり組まれたツアー” を作れるわけではないので、そういう形であれば、自分も細かいところまで協力できるだろうなと思いました。オキさんが提案してくれた「外出」という言葉からは、遊び心や「余白」のある印象を受けました。もちろん、たくさんの場所を回って、たくさんのお客さんに来てもらって成功させるツアーも素晴らしいですが、それとはまた違うものを目指すツアーがあってもいいと思ったんです。その点で、「外出」というタイトルは本当にぴったりでした。どこかニュートラルで、先ほどオキさんがおっしゃっていた “散歩” のような感覚にも近い。海外に音楽をやりに行くことも、そのくらいの軽やかさでいいんじゃないかと思いましたし、すごく好きなタイトルです。

—— オキさんから「外出」というタイトルが提案される前は、宮坂さんが「Kim Oki Experience」という言葉を提案していたとか…?

Kim Oki:「エクスペリエンス」という言葉は正直、少しプレッシャーがありました(笑)。もし自分がすでに大御所だったり、有名だったり、もっと年上だったらよかったのかもしれませんが、まだまだ未熟だと思っています。私は日本のミュージシャンの皆さんを尊敬している立場なので、自分が「体験させる側」に立つような感じになるのは、恥ずかしさもありました。「Kim Oki Experience」は……80歳くらいになってから、また挑戦したいですね。

—— オキさんは「このツアーは修行です」と仰られていましたが、これからも日本でこうしたミュージシャン同士の交流やコラボレーションをするようなことを一つの目標として考えているんですか?

Kim Oki:もちろん、強くそういうことは考えています。

—— 宮坂さんはオキさんとコラボ曲を作れるとなったらどんな音楽を作ってみたいですか?

宮坂:もちろんサックスとパーカッションが入っている曲もやりたいですが、個人的にはオキさんが突然テクノみたいな音楽をアルバムに挟んできたりするのもすごく好きなので、そういう曲で一緒にやるのも面白いのかなと思います。

Kim Oki:是非企画をして、曲を一緒に作れればと思います。

宮坂:ああ、最高です。楽しみです。

—— オキさんはこれまでも日本のアーティストとの共演も多いですし、キム・オキという芸名も沖縄から取られていると聞いています。日本のカルチャーでいうと、最近見た中で好きだった日本の映画やドラマはありますか?

Kim Oki:「呪術廻戦」や「ダンダダン」が好きでした。あと、ドラマだと「ホットスポット」や「ブラッシュアップライフ」ですね。バカリズムさんが脚本しているドラマが好きです。昔のやつですが、「セクシーボイスアンドロボ」や「トリック」も好きでしたよ。

宮坂:市川実日子が出てるドラマなら「すいか」もおすすめですよ!

Kim Oki:「すいか」も知ってますよ!

—— 宮坂さんはこれまでの韓国での活動で印象的だったエピソードはありますか?

宮坂:kanekoayanoで初めて韓国でライブをしたときのことをすごく印象的に覚えています。kanekoayanoは基本的にアンコールをやらないバンドなのですが、そのときだけはアンコールを求める声があまりにも激しくて、まるでサッカーのワールドカップの試合会場のような雰囲気になり…… さすがにこれは応えないと暴動が起きるんじゃないか、という話になって(笑)、慌てて出ていってもう一曲演奏しました。僕がkanekoayanoに同行した1年間の中で、アンコールをやったのは韓国でのその1回だけで、それがとても印象に残っています。お客さんの熱量は本当にすごくて、でも同時にすごく嬉しかったですね。

Kim Oki:韓国の音楽ファンの熱量については長所と短所があると思います(笑)。僕は逆の経験があって、日本でライブをしたとき、かなり激しい音楽だったのに、お客さんがみんなじっとしていて、最初は少し驚きました。でもよく見てみると、足はすごく速く動いていて、ちゃんとリズムを取っていたんです。それで、表にはあまり出さないけれど、心の中ではしっかり感じてくれているんだなと思いました。それ以来、日本で演奏するときは、観客の方が静かに聴いていても、ちゃんと伝わっているんだと思えるようになって、とても嬉しかったです。それに、ライブが終わったあとにアルバムを全部買っていってくれるんですよね。日本のお客さんは最高だなと思いました。

—— 最後にお二人が今回のツアーで楽しみにしている点、観客の皆さんに特に注目してほしいポイントはありますか?

Kim Oki:ミュージシャン同士が交流しながら、演奏中に生まれるインタープレイの瞬間を一緒に感じ、分かち合えたら嬉しいです。そうした気持ちを、演奏者と観客がともに共有できたらと思います。来てくださる皆さんにとっても楽しい演奏になるように、全力で挑んでみます。 二度と見ることのできないようなライブになるだろうと思います。

宮坂:誰かと一緒に演奏すると、お互いに影響を受け合いながら音楽が変化していく、という現象が必ずあると思います。今回のツアーでは、その変化が特に強く現れるのではないでしょうか。韓国から来てくださるオキさんたちが日本のミュージシャンから受ける影響もあるでしょうし、その逆もきっとあるはずです。最初の一曲目から最後の曲まで、演奏は少しずつ変わり続けていくと思います。毎公演、ぜひ最初から最後まで、じっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。何より、この座組みでできるっていうのはなかなかない貴重な機会ですし、各地本当に素晴らしいミュージシャンも参加してくださるので、ぜひお見逃しなく、と思います。私も面白いライブができるように頑張ります。

      

公演詳細

 

『KIM OKI LUVLUV JAPAN TOUR 2026「外出」』

【大阪】
日時:2026年2月27日(金) OPEN 19:00/START 19:30
会場:event space 雲州堂
チケット料金:予約¥4,000 当日¥4,500(別途1ドリンク)
予約:kimokiosaka@gmail.com

出演:
Sax. キム・オキ
Vocal. ARA 
Bass. ソン・ナムヒョン 
Drums. ソ・ギョンス 
Guitar. 山内弘太 
Keyboard. カメイナホコ 
Per. 宮坂遼太郎 
with/ ONI(あふりらんぼ)&宮坂遼太郎

【京都】※ワンマン公演
日時:2026年3月6日(金) OPEN 19:00/START 19:30
会場:UrBANGUILD
チケット料金: 予約¥4,000 当日¥4,500(別途1ドリンク)
予約:会場HPより 

出演:
Sax. キム・オキ
Vocal. ARA
Bass. ソン・ナムヒョン 
Drums. ソ・ギョンス 
Guitar. 山内弘太 
Keyboard. yatchi
Per. 宮坂遼太郎 

【横浜】
日時:2026年3月11日(水) OPEN 18:00
会場:YOKOHAMA Grassroots
チケット料金:予約¥4,000 当日¥4,500(別途1ドリンク)
予約:kimokiyokohama@joy8120birthgmail-com

出演:
Sax. キム・オキ
Bass. ソン・ナムヒョン 
Drums. ソ・ギョンス 
Per. 宮坂遼太郎
DJ:Koizumi Takumi (roph recordings) / köm
and more…

【東京】
日時:2026年3月12日(木) OPEN 19:00/START 19:30
会場:青山月見ル君想フ
チケット料金:予約:¥4,500 当日:¥5,000(別途1ドリンク)
予約:会場HPより

出演:
Sax. キム・オキ
Vocal. ARA
Bass. ソン・ナムヒョン 
Drums. ソ・ギョンス 
Guitar. 細井徳太郎
Keyboard. 高橋佑成 
Per. 宮坂遼太郎 
with/NRQ

企画:パキャララ(pakyalara)
協力:Balsin/MOONROMANTICS Ryosuke Nakamura/Kota Yamauchi/Koizumi Takumi (roph recordings)/microAction

     

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内畑美里

内畑美里

プロモーター

2017年よりソウルと東京の2か所にてDJイベント〈めちゃくちゃナイト〉、2024年より日韓の電子音楽を繋ぐイベント〈umm edition〉を主催。その他、韓国音楽に関する執筆や、来日・来韓公演のコーディネーターとして活動。韓国で好きなスポットはキンパ天国。好きな飲み物は삼다수(サムダス)。

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