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エモポップを追求する韓国のロックバンド Adios Audio 来日公演 記念インタビュー|INTERVIEW #40

2023-10-18

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エモポップを追求する韓国のロックバンド Adios Audio 来日公演 記念インタビュー|INTERVIEW #40

2023-10-18

11月初旬、韓国のインディーズバンド「Adios Audio(アディオス・オーディオ)」の日本ツアーが開催される。

「オーディオで聴く音楽から少し離れて、ライブ会場で一緒に音楽を楽しもう」。そんな意味が込められた2016年結成の男女混成バンド、Adios Audio。メンバーは、ヤン・ホジョン(Vo/Gt、以下 通称マホ)、イム・ホジェ(Key)、イ・ジュンヒョン(Dr、以下 通称ZUNE)の3人。オルタナティブという枠を離れ、感情の伝達にフォーカスしたエモポップというジャンルを追求し、叙情的な歌詞、大衆的なメロディーを強力なロックサウンドで表現することで異彩を放つ。

左から、イム・ホジェ(Key)、マホ(Vo/Gt)、ZUNE(Dr)

代表曲には、2019年に発表したEP『Make One's Way』に収録されている「Make One's Way(끝없이 우리는)」、2021年の1stフルアルバム『The Guide for Tomorrow』収録の「Letters to you(너에게 닿기를)」「Sea of Dream(꿈꾸는 바다)」、2023年リリースのシングル「PING」などがある。

2021年、韓国コンテンツ振興院による新人アーティスト支援プロジェクト「ミューズオン2021」に選定。クラシックなインディーズバンドでありながら、個性とトレンディさを両方兼ね備え、ポップとロックの境界を越えて国内外で輝かしい活動を続けている。

そんな彼らにメールインタビューを敢行。これまでの音楽活動や来日公演前の意気込みを語ってもらった。


ーAdios Audioはどんなバンドですか? AdiosAudioをよく知らない日本のみなさんに向けて、これまでの活動や音楽性について教えてください。

2016年結成!マホ(Vo/Gt)、ホジェ(Key)、ZUNE(Dr)の3人で構成された私たちは オルタナティブという枠を抜け出し、感情の伝達にフォーカスしたエモーショナル・ポップを追求しており、代表曲には「Make one's way」「Letters to you」「Embers」「Ping」などがあります。韓国での活発な活動に加えて、ロシア、モンゴルでの海外活動も続けています。よろしくお願いします!

ーロシア、モンゴル…。日本や韓国でロシアやモンゴルでライブをするバンドはあまり聞かないのですが、この二つの国で活動するようになったきっかけはなんですか?

韓国にはZandari Festaという世界各国のアーティストや音楽産業関係者がソウルの弘大(ホンデ)というエリアに集まって交流する大きなフェスがあります。コロナがあって、今はだいぶ縮小されてしまいましたが。ロシアとモンゴルもそのフェスで知り合ったのが友情の始まりです。今でも密に協力し、友好関係は続いています。

モンゴルで開催されたWAKE UP FESTIVAL出演時のライブ写真

ー3人がそれぞれ音楽を始めたきっかけと、Adios Audio結成の経緯を教えてください。

ホジェ:Adios Audioは、リーダーであるマホの「私を信じてついてこい」という一声からスタートしました。ZUNEがメンバーに加わる時もそうでした。

マホ:私にも歌が歌えるということを見せたかったんです。あとは単純に一人でいるのがイヤで、バンドをすることになりました。

ホジェ:誰かと何かを一緒にするのが好きなのですが、幼なじみの友達がみんなバンドに夢中だったので、僕も自然と好きになっていきました。その時、キーボードのポジションが空いていたので、キーボードを担当することにしました。

ZUNE:幼い頃からドラムという楽器に憧れていました。アメリカ出身のドラマー Travis Barker(トラヴィス・バーカー)と韓国のバンド PIA(ピア)のかっこいい音楽、彼らのドラムを叩く姿に憧れて、ドラムを始めました。Adios Audioに入ることになったきっかけは、もともとAdios Audioの公演に一人で何度か行ったことがあり、ライブを見てとても素敵なチームだと思っていたのですが、今年3月24日にリリースされたシングル「PING」のときに、ホジェ兄さんとマホ姉さんが「ドラマーが抜けることになったけど、入る?」と声をかけてくださって。もちろん「はい!やりたいです!」と即答し、加わることになりました。

ー直近はコロナが落ち着いたこともあり、韓国国内を中心に仁川ペンタポート・ロック・フェスティバルをはじめとした音楽フェスに多数参加している他、久しぶりに楽曲「PING」のリリースもあったと思いますが、最近の活動のトピックスや印象的だった出来事はありますか?

マホ:2023年に加入したZUNEとの初作品である「PING」をはじめ、毎回ライブの度に刺激を受けています。私たちのケミストリーが毎回着実に成長しているように感じます。

ホジェ:今回の東京での公演スケジュールがとても印象的です。長い歴史を持つ素晴らしいステージに立つことができるなんて、とても光栄です。

ZUNE:ペンタポート・ロック・フェスティバルのステージで「ああ、ここで水鉄砲が出たら最高だ」と思ったのですが、ちょうどそこでパッと水が打ち上がったときはとても爽快でした。 それと先日、ファンの方が僕の絵を描いてくださったのですが、実は初めてのことで(T_T)とても感謝しています。

仁川ペンタポート・ロック・フェスティバル出演時のライブ写真

ーみなさんに影響を与えたルーツとなっているアーティストについて教えてください。

マホ:お亡くなりになったユ・ジェハさんの歌詞がとても好きです。ハングルの美しさと優しさを誰よりも温かく、見事に表現した方だと思います。 1997年に発売された『ユ・ジュハを追悼するアルバム1987(유재하를 추모하는 앨범 1987)』をおすすめします。

ホジェ: YOSHIKI。高校生の頃まで、私のIDは全て「yoshiki5」でした。5はただ5という数字が好きなのでつけていました。

ZUNE:Travis Barkerというドラマーに影響を受けて音楽を始め、その後は日本のバンドCrossfaith、coldrain、Dizzy Sunfistのドラマーが好きでした。機会があればぜひ会いたいですね(笑)ドラムの技術もみていますが、かっこよく叩く人が好きなんです(しかも、そういう人はみんな上手いんですよ +_+)

Travis barker「Carry It」
Crossfaith「Hounds of the Apocalypse」
coldrain「MAYDAY」
Dizzy Sunfist「Joking」

ー普段どんな音楽を聴いていますか?

マホ:毎日新しくリリースされる音楽をできるだけ聴くようにしています。過去の音楽も大切ですが、今のトレンドやメッセージを見逃さないようにしています。

ホジェ:僕はあまり音楽を探して聴くことはしないのですが、最近Youtubeで検索したアーティストはFantastic Plastic Machine(FPM)です。

ZUNE:デスコア、メタルコア、サブカル音楽、パンクの音楽をよく聴いています。

ーこれまでの音楽活動やプライベートで、日本との繋がりはありましたか?日本に関するエピソードや思い出があれば教えてください。

マホ:2012年にアジア最大規模のバンドコンテスト「ヤマハアジアンビートコンテスト」で入賞したのがヤマハとの出会いです。私の持っているギターは全てヤマハ製です。

ホジェ:2023年1月にマホと東京を訪問。おみくじで「大吉」を引きました。ヨシ!

ZUNE:まだ日本には一度も行ったことがないので、初めて会うミュージシャンの方々やメンバーと新しい思い出を作るのがとても楽しみです。今回、僕たちAdios Audioの音楽を紹介できることをとても嬉しく思います。早く会いたいです。

マホ、ホジェ、日本訪問。

ー今回の来日公演は、どんな内容になる予定ですか?

マホ:共演するバンドの雰囲気に合わせて、Adios Audioの音楽の中でもエネルギッシュな曲を披露する予定です。各バンドがともに溶け合うイベントになることを願っています。

ー今回の来日公演に向けて、日本のみなさんに予習しておいてほしい曲は?

マホ: 「Embers(불씨인줄도 몰랐던 채)」。皆さんの声で曲を完成させてください。

ホジェ: 「Make One's Way(끝없이 우리는)」を聴いて盛り上がってください。

ZUNE:どの曲も皆さんと一緒に楽しめる曲ですが、特に「Embers(불씨인줄도 몰랐던 채)」と「Make One's Way(끝없이 우리는)」という曲は皆さんと一緒に息を合わせられる曲だと思います。

ー今回の来日公演への意気込みをお願いします。

マホ:一緒に参加してくれるバンドの皆さんに心から感謝し、熱い友情を作りたいと思います。 今回で終わるのではなく、交流を継続して、日本だけでなく韓国でも共演できる日を楽しみにしています。

ホジェ:バンドを始めたばかりの頃を思い出します。新しい挑戦を皆さんと一緒にできることを心から光栄に思います。

ZUNE:来韓公演やYouTubeでいろんな日本のアーティストを見て、いつも共演し交流したいと思っていました。今回、それが実現してとてもうれしいです。この機会にAdios Audioというバンドをしっかりと日本の皆さんの胸に刻み込みたいと思います。

          

イベント情報

The Theory of SCIENCE Day 1 〜Shinjuku club SCIENCE 8th Anniversary!!〜
日程:2023年11月1日(水) OPEN 17:30/ START 18:00
会場:新宿club SCIENCE
出演:
【BAND】
Adios Audio (from KOREA)
Another Story
BabyFaith
JAWEYE
SILHOUETTE FROM THE SKYLIT

【DJ】
BABU(Bar-bu’s NIGHT/BAD BRAIN NITE )
Kazu (DUALITY / Letters To You)

チケット購入:https://t.livepocket.jp/e/clubscience8th-anniversary

MASSCLOWZ & CYCLONE pre.SCARY MONSTERS
日程:2023年11月2日(木) OPEN 17:30/ START 18:00
会場:渋谷CYCLONE
出演:MASSCLOWZ, AdiosAudio(Korea), PsychedelicJoe, WILDOGS, ZIP UR LIPS, DAMIA
チケット購入:https://t.livepocket.jp/e/q9wg4

 

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  • この記事を書いた人

Akari

1994年生まれの自称、韓国音楽PR大使。インディペンデントな韓国のミュージシャンや業界人を中心にインタビューやコラムを執筆。「韓国の音楽をジャンルレスに届ける」をモットーに、韓国インディーズ音楽特化型メディア「BUZZYROOTS」の運営やDJイベントへの出演、アーティストのアテンドなど、多岐に渡り活動中。一番の推しバンドは、SURL。

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