韓国インディシーンの始まり
2025年、韓国インディ音楽はついに30周年。
その始まりは1995年、ソウル・弘大(ホンデ)のライブクラブ「ドラッグ」で行われた、ニルヴァーナのカート・コバーン一周忌追悼ライブだと言われています。ここからCrying Nut、YB、NO BRAINといった所謂 “第一世代” が現れ、韓国インディシーンが本格的にスタートしました。詳細は後述の参考記事をぜひご覧ください。(同じ年にK-POPの開拓者・SMエンターテインメントが誕生したということも押さえておきたい。)
その翌年1996年には、韓国初のインディーズアルバムとされるCrying NutとYellow Kitchenのスプリット盤『Our Nation 1』がリリース。この作品に収録されたCrying Nutの「馬よ走れ(말 달리자/マルタルリジャ)」は、韓国インディ史上最大のヒット曲として今も語り継がれています。
インディ30周年記念イベント
そんな30周年を記念して、韓国では特に9月、様々なイベントが行われています。
1. EBS『スペース共感』韓国インディ音楽30周年記念特別公演
EBSが届ける無料の公演&展示が9月7日(日)にソウル・ノドゥル島にて開催。芝生広場で行われる野外公演『We are Pioneers』には、キムチャンワンバンド、LEENALCHI、Sanmanhanの3組の “パイオニア” が参加。ノドゥルギャラリー2館では、インディ音楽の歴史を振り返ることのできる展示が行われました。詳細はノドゥル島のHPにて。
■ Instagram
2. SOUND PLANET FESTIVAL
インディ音楽の聖地=ローリングホールが30周年を記念して開催する音楽フェス。9月13日(土)、14日(日)の二日間に渡り、仁川パラダイスシティで開催されました。レジェンドバンド・YB、Crying Nutをはじめ、イ・スンユン、Cherry Filter、NELL、WOODZ、Xdinary Heroesなど総勢70組が出演予定。日本からはenvy、BURNOUT SYNDROMS等が出演し、世代も国境も超えたラインナップとなりました。音楽だけでなく展示やイベントもあり。
■ Instagram
3. インディ30周年記念フェスティバル&展示会
9月25日(木)、26日(金)の二日間に渡り、ソウル・麻浦にある弘大カフェ(ㅎㄷ카페)で開催。新人バンドのバスキング公演、写真展、音楽鑑賞、ドキュメンタリーとMV上映、インディバンド名が書かれたカップホルダーがもらえるカフェ、そしてルーフトップでのメイン公演で構成されています。メイン公演では、Crying Nut、O.O.O.、Fishing Girls、NO BRAIN、The FIX、Mongdolが出演。
■ Instagram
韓国インディシーンの歴史がわかる参考記事
また、韓国インディシーンの誕生について参考になる記事もご紹介。どれも大変勉強になるのでぜひ読んでみてください!
■「第3の波」インディ30周年…専門家15人が見つめる生態系・ミュージシャン・楽曲・レーベル
音楽専門家15人に、インディ30周年について三つの質問を投げかけています。①インディ30周年の意味と現在の生態系をどう見ているか ②インディ30年を通して最高のアーティスト3組と最高の楽曲3曲 ③30年間で最高のレーベル。キーワードは、「多様性」「Crying Nut」「デリスパイス」「チャンギハと顔たち」「Silica Gel」「MPMG」「Magic Strawberry Sound」「Ruby Records」「ブンガブンガレコード」etc
■ [インディーズの季節①] 30年前のあの日から…今が重要な時期
■ [インディの季節②] 夕暮れの夕焼けの下で何が…「私たちが欠かせない」
■ [インディの季節③] 「ビールと音楽、新しい波、そして納得できる家賃が必要」
■ [インディの季節④] 「自転するコマ」…Crying Nut、化石にならない理由
1995年、伝説的な出来事をきっかけに始まった韓国のインディシーン、30年の歴史を関係者の証言から振り返るシリーズ企画。今をときめくJANNABIやWave to Earthなど、人気バンドたちがインディから生まれた背景をたどりつつ、インディをジャンルではなく「カルチャー」としてとらえ、その持続可能性を考えることの重要性について掘り下げています。インディカルチャーの始まりの基準点となったバンド、Crying Nutがこれまでを振り返りる貴重なインタビューも。
■ [ローリングホール30年①] 音楽・思い出・心が積み重なった、小さいけれど大きな空間
■ [ローリングホール30年②]「道を失ったミュージシャンたちの故郷」…還暦を願う理由
■ [ローリングホール30年③]「RMがここで?」…キム・チョンソン代表、忘れられない瞬間
弘大、そしてバンドシーンに長年にわたり重要な役割を担ってきた公演場「ローリングホール」の軌跡を辿るシリーズ記事。RM、YB、NO BRAINなど大物となったアーティストたちが今もローリングホールでライブすることを望むわけとは。
■ 韓国インディ音楽30周年…「ライブ公演」はどこへ
『韓国インディミュージシャンの現況報告書』『音楽利用者調査』のデータを元にした記事。韓国インディ音楽は30周年を迎えましたが、ストリーミングなどオンライン利用が主流となり、特にコロナ以降ライブ公演の場が急減。代表的な発掘プログラム「ONSTAGE」やEBS「ハロールーキー」も終了。