韓国インディ音楽シーンの「今」がわかるチャート「K-INDIE チャート」。Vol.308(2025年12月11日〜12月25日分)をご紹介。首位はHANROROの『JAMONG SALGU CLUB』。Car, the garden、キム・プルム、ウ・ヒジュンなどの注目作がランクイン。

Editor’s Picks
4位|Car, the garden『Blue Heart』
人間のもっとも純粋な感情を「青い心」と表現した、シンガーソングライター・Car, the gardenの最新EP(2025年12月16日リリース)。5曲を通して描かれるのは、愛や善良さから始まった感情が、時を経るにつれて深みや脆さを帯びていく過程だ。「LOVERS」から始まった個人的な恋の物語は、ラストを飾る「Oh! My Fellows(韓国語タイトル:오! 형제여)」で歌われるような “連帯” へと繋がっていく。クレジットには、彼が後輩として可愛がるシンガーソングライターのO3ohnや、楽曲「BIG BIRD」でコラボしたばかりのR&Bシンガー youra、本稿の3作品目で紹介するウ・ヒジュン、バンド Parasol、bongjeinganなどに所属するチ・ユネなど、インディシーンのキーパーソンたちが多数名を連ね、眺めているだけでも期待が高まる。歌手活動にとどまらず、YouTubeやNetflix、テレビ番組など映像作品にも多数出演しているCar, the garden。いつもユーモラスで陽気な一方、音楽が流れた瞬間、ロマンチックに様変わり。そのギャップに毎度心を掴まれてしまう。
📝 Car, the garden の関連記事
13位|KIM PUREUM(キム・プルム)『polarity』
シンガーソングライター・KIM PUREUM(김푸름/キム・プルム)が2025年12月8日にリリースしたEP。ドリーミーで清涼感のあるサウンドに甘ったるい歌声が重なる5曲が並ぶ。これまでのアコースティック主体のスタイルから一歩踏み出し、バンドサウンドへと向かった作品だ。全曲の作詞・作曲は本人が手掛け、アレンジには、ファン・インギョン(電気ウナギ)、Basecamp、バンドHOAらが参加。ラストには海外リスナーに向けたボーナストラックとして1曲目「밤송이와 고슴도치(The Hedgehog Who Loved a Chestnut Burr)」の日本語バージョン「イガグリとハリネズミ」が収録されている。
俳優としてキャリアをスタートさせた彼女は、2016年、10歳のときに映画『戦場のメロディ』でデビュー。趣味で始めたギターをきっかけに音楽の才能が花開き、2022年にEP『16』で歌手デビューを果たした。同年放送のオーディション番組『青春スター』では準優勝を記録。デビュー10周年を迎えた20歳の現在、これからの展開に大きな可能性を感じるアーティストだ。
📝 KIM PUREUM の関連記事
16位|huijun woo(ウ・ヒジュン)『pumping of heart is torturing』[LP]
去年大きな注目を集め、数々の評論家や関係者が今年のアーティストとして名を挙げた新鋭シンガーソングライター huijun woo(우희준/ウ・ヒジュン)のデビューアルバム。タイトルを直訳すると「心臓のポンピングは拷問」。その言葉通り、生きていることへの違和感や羞恥を率直に放つ。取り繕わずありのままを差し出す彼女の言葉は、前向きさや救いを安易に提示しない。だからこそ多くの人の心に引っかかるのだろう。あまりにも周りが強く勧めるものだから、天邪鬼な私は聴くまで少し時間が空いてしまった。でも聴いてみたらやはり素晴らしかった。今年が本格的に始まる前に、ぜひチェックしてみてほしい一枚だ。
📝 huijun woo の関連記事
Newcomer List
- TOUCHED『Purple』[再発売]
- Lucia『幻想小曲集 TRILOGY』
- Car, the garden『Blue Heart』★
- Lucia『幻想小曲集 op.3』[Monster]
- Kang Huh Dalrim『Kang Huh Dalrim 20th』
- You Myeongjong『afterglow』
- THE SOLUTIONS『Emergence』
- Kwon Jin Ah『Anthology Kwon Jin-Ah』[LP]
- KIM PUREUM『polarity』★
- huijun woo『pumping of heart is torturing』[LP]★
- KyoungSeo『You’re My Star』[LP]
- DADADA『Love me please』
- huijun woo『once again, survive and cheek to cheek』

©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD