韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2025年9月11日〜9月25日分をご紹介。

NEWCOMER OF THE WEEK
1位|YdBB『CODA』【ロック】
2,5位|GUCKKASTEN『AURUM』【ロック】
13位|Various Artists『bright #14』【ロック】
19位|gim llama『purple medieval pop』【R&B】
29位|KAIAVANT『She is』[LP]【フォーク】
SUMMARY
今回のチャートでは、2組のバンドが存在感を示した。
1組目は、青春を歌うロックバンド・YdBB(ユダビンバンド)。メンバー全員が1998年生まれの同級生で構成され、2020年に正式デビューしたMPMG MUSIC所属の5人組だ。1st以来4年ぶりとなる2ndフルアルバム『CODA』が、見事トップに輝いた。
アルバムタイトルの「コーダ(Coda)」は、楽譜上で “エンディング” を意味する記号。彼らはこの言葉に、20代を締めくくる心情を重ね合わせている。メンバーが入隊を控えているとの発言もあり、一つの区切りを示す作品となったのではないだろうか。二つのチャプターが有機的に連なり、まるで一つの演劇のように展開していくコンセプトにも注目。11位には1st EP『IGNITE』もランクインしているため、こちらも合わせてチェックを。
2組目は、韓国ロックシーンを象徴する存在・Guckkasten(グッカステン)。9mm Parabellum BulletやMO’SOME TONEBENDERとの対バン、2012年のサマーソニック、2017年のフジロック出演など、一時期は日本でも積極的に公演していた。
2014年の2nd『FRAME』以来、11年ぶりとなる3rdフルアルバム『AURUM』は、全21曲を6つのテーマで構成した壮大な作品だ。タイトルの「Aurum」はラテン語で “黄金” を意味し、彼らが追い求めてきた価値観を象徴している。光と闇、存在と不在の間で人が生きる意味を問う深い物語が、緻密なサウンドとともに展開される。一般盤と限定盤(BOOK VER.)、いずれもチャートインを果たした。
注目しておきたいのが、インディ大手・MPMGのグループ会社〈Mint Paper〉がセレクトしたコンピレーション・アルバム『bright #14』。2007年以降のフェスやプロジェクトで培われた〈Mint Paper〉の企画力が光るシリーズ企画で、アーティストの知名度やキャリアに関係なく、楽曲の魅力だけで選ばれたトラックが収録されており、毎回インディ、ポップ、ロックなど多彩なジャンルの新しい才能を発見できる。第14弾となる今作は、春の風に舞う “たんぽぽ” をテーマに、日常に溶け込む小さな喜びや勇気を届けてくれる計11曲を収録している。

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