韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2021年1月26日〜2月10日分をご紹介。
NEWCOMER OF THE WEEK
Hope still be happy|Yun Ddan Ddan
・リリース日:2021/01/22
・カテゴリ:フォーク
Epiphany|HIGA
・リリース日:2021/01/25
・カテゴリ:ロック
Jay Knife|Dajung
・リリース日:2021/02/04
・カテゴリ:フォーク
TREND MUSIC
APARTMENT|Car, the garden
・リリース日:2017/12/12
・カテゴリ:ロック
SUMMARY
前回のチャート Vol.190に引き続き、シンガーソングライター Luciaの『Lunar Phase』が首位ランクイン。今回は同アルバムのLP版が1位に上がっている。Luciaに関する情報は前回記事で詳しく紹介しているため、ぜひチェックしてほしい。
9位は、Yun Ddan Ddan(ユン・タンタン)の『Hope still be happy』。Yun Ddan Ddanは、特有の柔和な暖かい声を持つ “人生を歌う” シンガーソングライターである。2014年にシングル「Walking in The Winter」でデビューした後、「The Night I Miss You」、「Me Trying, You No Telling」など数多くのヒット曲をリリースして韓国インディーズ界を代表する歌手として知られている。心も身体もしっかり丈夫でいたいという思いから、韓国語の「딴딴하다(読み:タンタナダ)」を持ってきて「ユンタンタン」と名付けたらしい。そんな彼の音楽を聴くと「近所のお兄さん」と話しているような包容力を感じる。
16位は今年1月25日にリリースされたHIGAの1stアルバム『Epiphany』。HIGAは、アン・ジョンフ(안정후)、チェ・グァンイル(최광일)、イ・チェヒ(이최희)の3人で構成されたバンドだ。デビュー作品となった本アルバムは、人、自然、人工物が発するノイズを再配置してまとめたようなアルバムで、これは音楽なのか?と、聴くと哲学的な気分になる。どれから聴いて良いか迷ったら、 “多くの窓から離れ、無人地帯に逃げよう” と誘うタイトル曲「Island」から聴いてみてほしい。
28位は2月4日にリリースされた出来立てホヤホヤのDajungの新譜『Jay Knife』がランクイン。Dajungは、わずか10代のシンガーというから驚きである。2017年から2018年にかけて、ソーシャルメディアに投稿した曲の中から10曲を集めたアルバムだという。ほとんどのトラックが、ノートパソコンとUSBマイク、無料の音楽アプリを利用して制作されているそうだ。アルバムを一緒に製作したElectric Museはこのアルバムを「日記帳の代わりにPCに記録した、10代の話を詰め込んだDIYインディポップアルバム」と紹介している。タイトル曲「Do What You Want」「Drama」など、英語で歌われている曲がトラックリストにはいっぱいだ。
その他、2017年リリースのCar, the gardenの『APARTMENT』を始め、SURLや赤頬思春期など、実力派アーティストの作品がリエントリーを果たしている。ぜひこの機会に聞き直してみてはいかがだろうか。
©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD
K-INDIEチャートとは
韓国最大手のインディ・ディストリビューター<Mirrorball Music>が提供している、インディアーティストに特化した音楽チャート。Yes24、Interpark、MIHWADANG、HYANG MUSICなど、韓国大手オンライン販売サイトやレコードショップでのアルバム販売数を基準に算出している。韓国の実力派アーティストを紹介するレーベル<Bside>が<Mirrorball Music>と公式ライセンスを結び、BUZZYROOTSとコラボで最新のチャートを随時公開していく。
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