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2026 第23回 韓国大衆音楽賞 受賞者・作品発表|AKMUのイ・チャンヒョクが3冠王、今年のミュージシャンはHANRORO

📝 本記事は、韓国の公式プレスリリースに加え、BUZZY ROOTS独自の調査・分析をもとに作成しています。

売上数やチャート順位といった商業的な成功ではなく、純粋な「音楽性」のみを選定基準に据え、メジャーとインディーズの境界を越えて優れた作品を表彰する『韓国大衆音楽賞(Korean Music Awards / 한국대중음악상、以下KMA)』。23回目を迎えた今年の授賞式が2026年2月26日(木)に開催された。

今回の選定には、キム・グァンヒョン選定委員長をはじめ、大衆音楽評論家、メディアの音楽担当記者、エディター、音楽番組PD、音楽コンテンツ企画者など、総勢47名の選定委員が参加。3分野・26部門にわたる厳正な審査を経て、2月5日に発表されたノミネート作品の中から、この一年を象徴する受賞作が決定した。

韓国大衆音楽賞とは – 歩みと存在意義

KMAの誕生は2004年に遡る。当時の授賞式はテレビ局主導が一般的であり、放送局への貢献度や芸能事務所との関係性、さらには人気度や売上数といった数値に評価が左右され、式の欠席者は受賞から除外されるといった、音楽そのものとは別の論理が支配していた。こうした商業主義や利害関係に偏った現状に疑問を呈し、「音楽」と「音楽家」だけにスポットを当てる代替的な授賞式を模索したのが始まりだ。

多様化する音楽環境を考慮し、その評価枠組みも進化を遂げてきた。初年度は合計14部門(総合6 / ジャンル5 / 特別3)という構成であったが、シーンの広がりに合わせ段階的に部門を新設。第23回を迎えた現在は、総合4 / ジャンル20 / 特別2 の計26部門へとその規模を拡大させている。2006年の「楽曲部門」新設や2022年の「K-POP部門」設置といった変遷を経て、今回の第23回では「モダンロック」を「オルタナティブロック」へ、「メタル&ハードコア」を「ヘヴィネス」へと改称するなど、常にシーンの実態に即したアップデートを続けている。

今やKMAは音楽愛好家や各ジャンルのシーンから熱い視線を注がれる授賞式となり、ここでの評価をきっかけに大衆への認知を広げ、新たな活動の場を切り拓いたアーティストも少なくない。時代に合わせて柔軟に形を変えながらも、「音楽に焦点を当てる」という設立精神は現在の運営陣にも深く根付いている。現職のパク・ジュヌ事務局長は、本賞のアイデンティティを次のように語っている。

韓国大衆音楽賞は、韓国で唯一、音楽性で評価を行う授賞式です。K-POP以外のジャンルのミュージシャンにとっては、実質唯一の賞を受け取ることのできる場でもあります。不満の声が上がることもありますが、それでも私たちは韓国音楽の多様性と芸術的価値を守り、様々なシーンの原動力であり続けるという使命を果たし続けています。(パク・ジュヌ事務局長)

また、キム・グァンヒョン選定委員長は、膨大なリリースの中で「良い音楽」が埋もれてしまう現状に触れ、KMAが果たすべき架け橋としての役割を強調した。

毎年数多くの音楽がリリースされていますが、放送で出会える曲は非常に限られています。当授賞式は、生産者(音楽家)と消費者(大衆)の間に生じる避けられない溝を埋め、光を当てるために存在します。この(候補作の)リストは、今の韓国大衆音楽界を示すことができる最も客観的で音楽的な記録であると自負しています。(キム・グァンヒョン選定委員長)

数多の音楽の中から、専門家たちが選び抜いた「今年の音楽」は一体どの作品になったのか。
以下に、第23回 韓国大衆音楽賞の全受賞結果を掲載する。

文:AKARI(BUZZY ROOTS)
取材協力:soulitude

   

2026 韓国大衆音楽賞 注目ポイント

■ AKMUのメンバー・LEE CHANHYUK(イ・チャンヒョク)が3冠で最多受賞。続いて CHUDAHYE CHAGIS(チュダヘチャジス)huijun woo(ウ・ヒジュン)JENNIEKwon TreeSik-KLil Moshpitが2冠。

■「今年の新人」にノミネートされたウ・ヒジュンを含む4組には、今回後援で入っているカカオ創作財団とMelonより支援プログラムが提供される。

■ 今回の授賞式にはほぼすべての候補者が出席し、「音楽家たちの祝祭」として改めてその地位を確立。昨年の受賞者であるタンピョンソン瞬間たちイ・スンユンによる祝賀公演も行われた。祝賀公演が実施されるのは、第16回以来7年ぶり。

■ 授賞式での印象的な場面:昨年の受賞者が今年の受賞者を発表するという演出で進行。昨年に続き今年も最優秀ロックソング部門で受賞したイ・スンユンは自分で自分に受賞を知らせることになり、ミヨクスヨムのメンバーであるパン・ジェヒョンも、バンド baan として再び受賞。イ・チャンヒョクは機知に富んだ映像で受賞コメントを伝え、エレクトロニック部門ではKIRARAMELKIが師弟関係で受賞したことにより感動を呼んだ。功労賞は、ロックバンド・ソンゴルメが受賞し、自らの音楽人生を振り返り音楽への愛を語った。故人となった過去の受賞者、歌手のフィソンとサックス奏者のイ・スジョン、そして韓国大衆音楽賞の選定委員を務めた音楽評論家キム・ヨンデ氏への追悼の時間は、会場全体を深い沈黙と哀悼に包んだ。

授賞式のアーカイブ映像。

   

総合分野

※ノミネート作品のうち、受賞作品に🏆マークをつけています。

今年の新人

  • gongwon
  • RAKUNELAMA
  • ALLDAY PROJECT
  • 🏆 huijun woo(ウ・ヒジュン)
  • Peach Truck Hijackers

今年のミュージシャン

  • Effie
  • NMIXX
  • LEE CHANHYUK(イ・チャンヒョク)
  • JENNIE
  • 🏆 HANRORO(ハンロロ)

今年の歌

今年のアルバム

                  

ジャンル分野

※ノミネート作品のうち、受賞作品に🏆マークをつけています。

最優秀ロック – 歌

最優秀ロック – アルバム

最優秀オルタナティブロック – 歌

最優秀オルタナティブロック – アルバム

最優秀ヘヴィネス – アルバム

最優秀ラップ&ヒップホップ – 歌

最優秀ラップ&ヒップホップ – アルバム

最優秀R&B・ソウル – 歌

最優秀R&B・ソウル – アルバム

最優秀エレクトロニック – 歌

最優秀エレクトロニック – アルバム

最優秀ポップ – 歌

最優秀ポップ – アルバム

  • Yerin Baek(ペク・イェリン)『Flash and Core
  • Song Sohee(ソン・ソヒ)『RE:5
  • 🏆 LEE CHANHYUK(イ・チャンヒョク)『EROS
  • Lim Hyun Jung(イム・ヒョンジョン)『Extraordinary
  • Hyelyn Joo(チュ・ヘリン)『stereo』   

最優秀K-POP – 歌

最優秀K-POP – アルバム

最優秀フォーク – 歌

  • 🏆 Kwon Tree「Unknowingly, So Did I
  • Kim Chang Wan(キム・チャンワン)「A Day
  • Kim Hwal Sung(キム・ファルソン)「The Remnant Forest」- Spotify
  • Sanmanhan(散漫な視線)「Heart of a Dog」- Spotify
  • Joung Tae Choon, Park Eun Ohk(チョン・テチュン、パク・ウノク)「Between Hard Rain」- Spotify

最優秀フォーク – アルバム

最優秀ジャズ – ボーカルアルバム

最優秀ジャズ – 演奏アルバム

最優秀グローバルコンテンポラリー – アルバム

     

特別分野

功労賞

ソンゴルメ

選定委員会 特別賞

CJ文化財団 TUNE UP

   

出典:Korean Music Awards

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