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K-INDIE CHART

【Vol.299】K-INDIEチャートTOP30 (2025/7/26-8/10)|“Z世代のロックスター” HANROROが首位|独自の世界観を持つSSW パク・ソウン、Mingginyuの新作に注目

韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2025年7月26日〜8月10日分をご紹介。

         

NEWCOMER OF THE WEEK

1位|HANRORO『JAMONG SALGU CLUB』【ロック】

 

2位|パク・ソウン『B-grade Media』【ロック】

 

9位|Mingginyu『To.』【フォーク】

 

23位|Chip Post Gang『CAVEQUAKE』【ロック】

 

SUMMARY

シンガーソングライター・HANRORO(ハンロロ)が3rd EP『JAMONG SALGU CLUB』を8月4日にリリースし、堂々のチャート1位を獲得。彼女自身が執筆した同じタイトルの小説と世界観を共有する本作は、音楽と文学が交差する実験的な作品。ギターリフの反復やシューゲイザー的アレンジが切実な感情を描き、ストーリーの余白を補完するかのよう。最も純粋であるはずの時期を生きる子どもたちが追い込まれる現実を描写しつつ「連帯」や「愛」への洞察を示すこのアルバムは、彼女の作家的世界観をさらに押し広げている。(小説が気になる方へ、韓国サイトですが書籍情報のリンクをこちらに貼っておきます。)

2位にチャートインしたのは、シンガーソングライター パク・ソウン(Park So Eun)の3rd EP『B-grade Media』。オルタナティブ・ロックからポストロック、シューゲイズまでを横断する6曲には、自らの人生を「B級メディア」と称し、未熟で不格好であることを認めつつも、真摯に生き抜こうとする姿が刻まれている。最新EPの世界観に合わせた単独公演も話題を呼んでおり、彼女の率直な表現は同世代のリスナーに深く共鳴している。

シンガーソングライター Mingginyu(ミンギニュ)のアルバム『To.』もニューエントリーを果たした。亡き存在への手紙のように綴られる楽曲たちは、喪失の痛みと感謝、そして愛を込めた祈りに満ちている。個人的な語りかけのように展開するリリックは、リスナーそれぞれの記憶や大切な人への想いと重なり合い、心に静かで温かい余韻を残す。親密な独白を音楽へと昇華させたこの作品は、きっと聴く人に優しく寄り添ってくれるはず。

一方、ロックバンド・Chip Post Gangの1st EP『CAVEQUAKE』は、爆発的な演奏のエネルギーをそのまま閉じ込めた迫力の一枚。すべてのトラックをメンバーが同時に演奏し録音することで、摩擦と緊張、そして一瞬の化学反応のようなダイナミズムを収めている。タイトルの通り、地殻変動を思わせる轟音が彼らの本能的な衝動と存在感を鮮烈に刻みつける。

実験精神と真摯さに貫かれた新作が並ぶ今週のチャート。ジャンルを超えて音楽が物語を紡ぐ力を改めて感じさせるランキングとなった。

©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD

      

韓国最大手のインディ・ディストリビューター<Mirrorball Music>が提供している、インディアーティストに特化した音楽チャート。Yes24、MIHWADANG、HYANG MUSICなど、韓国大手オンライン販売サイトやレコードショップでのアルバム販売数を基準に算出している。韓国の実力派アーティストを紹介するレーベル<Bside>が<Mirrorball Music>と公式ライセンスを結び、BUZZYROOTSとコラボで最新のチャートを随時公開していく。

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AKARI

AKARI

エディター|ライター

1994年生まれの自称、韓国音楽PR大使。インディペンデントな韓国のミュージシャンや業界人を中心にインタビューやコラムを執筆。「韓国の音楽をジャンルレスに届ける」をモットーに、韓国インディ音楽に特化したWEBマガジン「BUZZY ROOTS」の運営や、音楽・カルチャーメディアへの寄稿、広報、DJイベントへの出演、アーティストのアテンドなど、できることなら何でも形を問わず行なっています。プライベートでは、韓国人の夫と結婚し、二人の子どもを出産。子育てをしながら東京とソウルを行き来しています。

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