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【翻訳記事】愛だけは永遠でも大丈夫:BUMKEY、SURAN、dress ー Mine

2021-05-22

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【翻訳記事】愛だけは永遠でも大丈夫:BUMKEY、SURAN、dress ー Mine

2021-05-22

以前当サイトで紹介した、オンライン音楽ブランド・KozyPop。彼らが選曲するプレイリストは人々のライフスタイルに馴染む心地の良い音楽と、まだ見ぬ新進気鋭のアーティストたちに出会える機会となっている。耳の早い海外のリスナーを中心にさらに注目を集めており、SNSでは様々な言語で紹介されているのを目にする。

そんなKozyPopが新たなサービスとしてウェブマガジンをスタートした。YouTubeやSpotifyのアルバムやプレイリストと共に、より詳しくその魅力を伝える記事もぜひチェックしてほしい。

BUZZY ROOTSでは日本のKozyPopファンに向け、ウェブサイトに掲載されている記事の翻訳版を順次アップロードしていく。

第八弾となる今回は、KozyPopプロデュースのもと、豪華アーティストのコラボが実現、今年2月にリリースされた「Mine」についてフィーチャーする。

原文 [원문]:사랑만큼은 영원해도 괜찮아 : 범키, 수란, dress – Mine


そもそも、「永遠に」という言葉はおかしい。最も好きなことの前に付けてもどこか違和感があるからだ。例えば“永遠にヘルシーな生活をしましょう”、“永遠にご飯を食べよう”といった使い方には首を傾げるだろう。人間の大多数の欲求は、非常に乏しい時にはもちろん、充足感が長く続く時にも耐え難い。結局“過ぎたるはなお及ばざるが如し”という奥深い真理が言語の中には入っているのではないだろうか、という気もする。

一方で、“永遠に”という言葉と上手く組み合わせられる表現がある。それはまさに愛だ。“永遠に愛する”という言葉はバラードをはじめ、日本の感性的なアニメにまでよく使われている。映画のセリフでよくある、“この時間が止まれば良いのに”というフレーズにも永遠が込められている。“永遠に”という言葉を付けたくなるほど人間が愛に惹かれる理由は何だろうか。BUMKEY、SURAN、dressの「Mine」はこのように永遠を渇望する、恋に落ちた瞬間を語る。

BUMKEY, SURAN, dress – Mine Album Cover

               

BUMKEYとSURANのコラボは「LALALA」以後、正確には3年ぶりに復帰を迎えた。2人は「Attraction」「WINE」のような大衆的なヒット曲を発表すると同時に、音楽マニアたちにも絶えず愛されてきたアーティストでもある。そして前回のwith KozyPopプロジェクトである「Darling」のプロデューサー・dressが再び参加した。季節感が明瞭な「Darling」とは異なり、今回の「Mine」では爽やかなSURANとBUMKEYのボーカルによく合う軽快なサウンドで魅せた。

「Mine」は愛によって込み上げてくる感情を語る。春を描き出すファンキーで溌溂としたサウンドがこれを代弁している。ブラスセッションにはQ the trumpet(キュー・ザ・トランペット)が参加し、豊かさを加えた。起承転結が明白な構成ではないが、曲は終始そっと耳をくすぐってくる。リアルセッションが集中的に加えられた分、あっさりとしたクラシックな雰囲気が曲を包み込む。「Mine」の中には刺激的ではなくオーガニックな味がある。

BUMKEY, SURAN

                      

「Darling」と「Mine」を比較して聴くのも面白い。前者が恋に落ちた2人の男女の空間(歌詞の“偶然迷い込んだ街”)を話すとするなら、後者のキーワードは時間(歌詞の“一日中”)だ。一方「Darling」のYOUNG JUNとSAAYの告白には自分視点で語られる初々しい恋愛が描かれ、「Mine」のBUMKEYとSURANが歌う“慣れてくる頃にはもっと堕ちていく気分”(「Mine」歌詞より)は既に私のものになったような心地よい恋愛を表しているようだ。「Darling」「Mine」はお互いの呼び方という点で同じだが、恋人に送る表現がそれぞれ違うフィーリングで伝わり、また特有な感情を与える。

多くの人々が「Mine」のような永遠の愛を願う。しかし、愛が永遠になりそれが当たり前になってくると、逆にその意味が色褪せてくる。だからこそ、歌詞にもある“little vacay”のような、刹那の‘瞬間’が輝くのかも知れない。つまり、恋に落ちた相手が ‘私のもの’であることを願う理由には、私たちに与えられた試練とも言える有限さにある。

BUMKEY, SURAN, dress – Mine Illust Lyric Video

       

*KozyPop Magazine エディターのチェ・スンリョル氏が作成した記事です。


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  • この記事を書いた人

Izumi

韓国ミュージックライター。他業界とパラレルワークで活動中。ドラマ、音楽をはじめ韓国エンタメ愛好歴は10年以上になるが、ライターとしてはまだ5年目。 韓国留学を機にインディシーンの虜に。 自由な表現でアイデンティティを発信している新進気鋭のアーティストを広めるべく、業界人やアーティスト等にインタビューし記事を掲載するほか、プロモーション記事企画や映像企画を実現。 近年ではアジアのミュージシャンに活動の範囲を広げ、多岐にわたり活動している。

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