韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2020年10月11日〜10月25日分をご紹介。
NEWCOMER OF THE WEEK
CheongPa Sonata|Jeongmilla
Monologue|Lee Jun Hyung
・リリース日:2019/10/10
・カテゴリ:ロック
・アーティスト情報:Facebook / Instagram / Spotify / SoundCloud /YouTube
I’m Home|Siwa
Walk|Yoo Young Woong
TREND MUSIC
Milky Way|Jeongmilla
・リリース日:2017/02/13
・カテゴリ:フォーク
SUMMARY
今回の1位はLEENALCHI。3日間ノンストップで開催されたオンラインフェス”ZANDARI FESTA”やドライブインフェス”KOREA MUSIC DRIVE IN FESTIVAL”と国内の大規模ライブイベントに参加、世界に向けオンラインで中継された両ライブで圧倒的な存在感を見せ話題となった。また、韓国観光公社のPRブランド”Imagine Your Korea”のCMに楽曲が起用され、Ambiguous Dance CompanyのダンサーがLEENALCHIの楽曲に合わせて各地の観光スポットで踊る映像が公式YouTubeチャンネル等で公開されている。オンラインを通じ国内外で知名度を高める彼ら。来年以降の海外活動に期待したい。
今回フィーチャーするのは、2位のJeongmilla。2014年にデビューのシンガーソングライターで、美術作家としても活動している。今回リリースされた『CheongPa Sonata』は、前作からおよそ3年ぶりの新作だ。「今属している環境と状況をどのように見てどのように歌うのかという自分への問いかけが制作のきっかけとなった」と語るこのアルバムは、ソウル駅の西側に位置する青坡洞(チョンパドン)地区に上京して暮らす彼女自身と周辺環境の今を綴った。タイトル曲「Departing from Seoul Station」はソウルから故郷に住む母と電話をする様子を描いている。最近あったことやふと思い出した昔の思い出を母に語りかける歌詞には寂しさや希望が込められていて、上京したことのある人であれば誰もが共感を持てる歌詞だ。また「The Square」「Journal During Troubled Times」ではコロナ禍で変化する周辺の雰囲気を描いている。
あわせて3年ぶりの新作リリースと共に前作『Milky Way』も26位にチャートイン。2018年の韓国音楽大賞にノミネートされ、「韓国フォークの叙情性や表現法を完成させた」と審査員から高い評価を受けたアルバムが再び評価されている。
さらに、先日有名歌手のキム・ユナが「Nameless」の歌詞を朗読した動画が公開され、歌詞の世界観に注目が集まっていたりと話題が尽きない彼女。11月28日にはワンマンライブが開催される。今年のフォークシーンでは見逃せない存在となりそうだ。
今月よりMnetにてフォーク歌手のオーディション番組『Folk Us』がスタート。フォークソングはあまりスポットを浴びなかったジャンルだが、今韓国では素朴で温かなフォークソングが癒しとして求められているようだ。今回のチャートを見てみてもフォークソングが多く入っている。
また、これまでK-POP市場に大きな影響力を与えてきたオーディション番組だが、パフォーマンスではなく音楽そのもので評価されるこの番組はまた新たな風を吹き込むだろう。
気温も下がってきて感傷的になりやすいこの頃、情感たっぷりなフォークソングとともにゆったり過ごすのも良さそうだ。
©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD
K-INDIEチャートとは
韓国最大手のインディ・ディストリビューター<Mirrorball Music>が提供している、インディアーティストに特化した音楽チャート。Yes24、Interpark、MIHWADANG、HYANG MUSICなど、韓国大手オンライン販売サイトやレコードショップでのアルバム販売数を基準に算出している。韓国の実力派アーティストを紹介するレーベル<Bside>が<Mirrorball Music>と公式ライセンスを結び、BUZZYROOTSとコラボで最新のチャートを随時公開していく。
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