INTERVIEW

【OurR】 7インチレコード発売記念 独占インタビュー|INTERVIEW #7

2020-04-11

  1. HOME >
  2. INTERVIEW >

【OurR】 7インチレコード発売記念 独占インタビュー|INTERVIEW #7

2020-04-11

新進気鋭の韓国ミュージックを国内に紹介するレーベル<Bside>。韓国音楽シーンを盛り上げるアーティストの名曲をセレクトし、バイナルカットするプロジェクト「 Bside K-Indies Series 」の第二弾が3月25日㈬にリリースされる。今回リリースされるアーティストはThe Black Skirts、SURL、OurRの3アーティスト。

BUZZY ROOTSでは、順次アーティストへのインタビューを公開予定。


                 

OurR-  haaAakkKKK!!! (2019)

第二弾アーティストは、OurR。幻想的でドリーミーな音とワイルドな歌声が印象的な3人組バンドだ。

デビュー以前より、DrakeやH.E.R. 、Lianne La Havasのカバー曲をSoundcloudとYouTube上にて公開し注目を集めてきた。2018年の8月に1st シングル 『Desert』でデビューすると、同年の11月にはノルウェー出身のシンガーソングライター・Boy Pabloのオープニングアクトに抜擢、デビュー後初のライブとなった当公演を成功におさめた。

2019年8月にリリースされた2ndシングル『haaAakkKKK!!!』はレーベルメイトのLife and Timeのジンシル(Vo/Gt)や、日本でも度々ライブを行っている、Sultan of the Discoのナジャム・ス(Vo)がミキシングとマスタリングを担当し、話題となった。同年、ボーカルのダヘはClazziquai Projectのシングル『Take Back』にフィーチャリングで参加するなど、先輩ミュージシャンとの交流も深い。

2020年1月にソウル・CJ Azit GWANGHEUNGCHANG にて初のワンマンライブを開催。VJを使用した20曲100分のパフォーマンスで約250人の観客を魅了した。

今回はそんな彼らにメールインタビューを敢行。Boy Pablo韓国公演のオープニングアクト出演、レーベル内外のミュージシャンとの広い交流、また今回収録される「haaAakkKKK!!!」「Desert」の制作経緯について訊いた。

「OurRらしさ」を引き出す ー 尊敬するアーティストとの交流

―毎回アルバムのアートワークが魅力的です!ご自身でディレクションされているのでしょうか?

自分たちでイメージしたことは最大限詳しく話をしようとします。毎回クリエイターさん方がそのイメージを素敵に表現してくださり、毎回感謝しています。

ーBoy Pabloの来韓公演ではオープニングアクトを務めましたが、ステージを振り返ってみて感想を聞かせてください。

この公演が私たちの初ステージでもありました。好きだったバンドのオープニングアクトで、初ステージを迎えられて本当に貴重な経験になりました。彼らが「OurRの楽曲が好きで、オープニングアクトを引き受けてくれて感謝しています」とお話されていたことは記憶に残ってますね。 

ー『haaAakkKKK!!!』のアルバムは、レーベルメイトのLife and Timeのジンシル(Vo/Gt)さんがプロデューシングを、Sultan of the Discoのナジャム・ス(Vo)さんがミキシングとマスタリングを担当されていますが、レーベル内外のミュージシャン仲間との交流について教えてください。

レーベルに所属して、幼い頃から好きだったミュージシャンと交流出来ることが、とても不思議な気分で楽しいです。Life and Timeのジンシル兄さんも、とても好きだったアーティストでありレーベルの先輩なので、本当に素晴らしい経験でした。他のレーベルにも、私たちが好きなミュージシャンはたくさんいますが、まだ大きな交流がないので、今後良い機会が多く出来ると良いなと思っています。

「プロデューサーからバンドへ」OurR結成
影響を与えた音楽について

ー3人はどのように出会い、結成に至ったのでしょうか?

フェウォン(Syn)】:高校生の時に知り合って仲良くなりました。大人になって、バンドをやりたいと思うようになり、私がプロデューサーとして活動していた時に手助けしてくれたジンギュとダヘに提案しました。

ー影響を与えたミュージシャンについて各々教えてください。また、普段どのような音楽を聞きますか?

ダヘ(Gt/Vo)】:韓国のNELLというバンドが好きで、影響をたくさん受けていると思います。最近だとLianne La Havasの 「Bittersweet」をよく聴いていますよ。

Lianne La Havas - Bittersweet

フェウォン】:UK音楽をたくさん聴くようになったと思います。最近はRadioHeadの音楽をたくさん聴いています。国内のアーティストでは今回一緒にリリースされるThe Black SkirtsとNellがとても好きです。

NELL - OCEAN OF LIGHT (2013)

ジンギュ(Ba)】:バンド音楽にハマったきっかけを作ってくれたのは、THORNAPPLEです。彼らから多く影響を受けていますが、私が聴いている全ての音楽とミュージシャンから影響を受けています。最近ではBENEEの音楽をよく聴いていますね。DPR LIVEの新譜も楽しんで聴いているところです。

THORNAPPLE - Strange Tropics (2014)

               

等身大の自分たちを込めて ー「haaAakkKKK!!!」/ 「Desert」 制作エピソード

ⓒ Happy Robot Records & Bside

ー今回、日本で「haaAakkKKK!!!」「Desert」がリリースされますが、率直な感想をお聞かせください。 各曲に対する思い入れなどあれば教えてください。

大切な楽曲たちが日本でリリースされることになり、嬉しいです。「Desert」は私たちのデビュー曲なので、もっと意味のある曲になったと思っています。そのせいか、「Desert」を制作していた時、私たちは何もかも初めてだったのでぶつかることが少しあったなと思い出しました。「haaAakkKKK!!! 」はアルバムジャケットとMVに、初めてメンバーが登場したのですが、全てが慣れないことばかりだったので、全ての瞬間がエピソードですね。

ー「haaAakkKKK!!!」 について、このタイトルは猫が威嚇するときの声だそうですが、なぜこのようなテーマにしたのでしょうか?

黒猫をイメージしながら書いた曲です。彼らが受ける差別をイメージしながら私の立場にも重ねてみたら、攻撃的であると同時に防御的な態度になりました。猫の威嚇声がそのような態度をよく表していると思い、「haaAakkKKK!!! 」というタイトルで表現してみました。

ーA面「haaAakkKK!!」と B面「Desert」の歌詞に対して、「haaAakkKK!!」は直接的に、「Desert」は抽象的に語られていますが、どちらもいろんな解釈の余地ある歌詞で、私も想像を膨らませながら聴いていました。どのようにしてこのような歌詞が出来上がるのでしょうか? 構想やきっかけなどエピソードを聞かせてください。

ダヘ】: 「Desert」を作曲した際、私たちを包み込む巨大な存在たちに対して考えました。大自然とか両親だとか。だからより聴き手に考えさせる歌詞になっているのかもしれないですね。「haaAakkKKK!!! 」は私たちの言葉や態度が多く込められた曲だと思っています。だからなのか、ジンシル兄さんと制作するときも意見の違いが少しあって、より簡単な表現で変える部分もあったんです。私たちが試したことの無かったスタイルの曲なので、全ての過程が簡単なことばかりではなかった楽曲ですね。

最後に

ー今回のレコードを手にした日本の方に向けて、一言メッセージをお願いします。

OurRの音楽を初めて聴くことになるかと思いますが、良い感想を持っていただけると嬉しいですし、近いうちに来日公演でお会いできると良いですね。楽しんで聴いてください。ありがとうございます!

OurR - Desert (2018)

                    

BUZZYROOTSでは、Bside K-indie Seriesの情報をどんどんアップしていきますので、ぜひチェックしてください!

               

レコード購入はこちらから

                

協力・監修:Bside Label

 

SBS音楽番組「THE SHOW」 スタジオ観覧ツアー 入場確約チケット予約(韓国 ソウル)

【PR】SBS音楽番組「THE SHOW」旬のKPOPスターを間近で見れるスタジオ観覧ツアーをチェック!

Seohwa Hanbok(西花韓服) チマチョゴリレンタル利用券予約(韓国 ソウル・着物レンタル)

【PR】韓服レンタル|韓服を着て、景福宮や北村韓屋村などソウル観光を満喫!

  • この記事を書いた人

Izumi

韓国ミュージックライター。他業界とパラレルワークで活動中。ドラマ、音楽をはじめ韓国エンタメ愛好歴は10年以上になるが、ライターとしてはまだ5年目。 韓国留学を機にインディシーンの虜に。 自由な表現でアイデンティティを発信している新進気鋭のアーティストを広めるべく、業界人やアーティスト等にインタビューし記事を掲載するほか、プロモーション記事企画や映像企画を実現。 近年ではアジアのミュージシャンに活動の範囲を広げ、多岐にわたり活動している。

-INTERVIEW
-,

Translate »