【Vol.248】K-INDIEチャートTOP30 （2023/6/11-2023/6/25）｜“泣ける歌声” の持ち主、済州島出身のSSW「カン・アソル」が1位

韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2023年6月11日〜6月25日分をご紹介。

NEWCOMER OF THE WEEK

1位｜Kang Asol（カン・アソル）『An Honest Heart』[LP]

10位｜Cho Hyung Woo（チョ・ヒョンウ）『Your Name』

13位｜Nam Dong Hyun（ナム・ドンヒョン）『( )』

15位｜UmYull（ウムユル）『The Theory of Happiness』

SUMMARY

1位に輝いたのは、済州島出身のシンガーソングライター、カン・アソル（Kang Asol）のセカンド・フルアルバム『An Honest Heart』LP版。アルバムタイトルの通り、大切な人、そして愛に対する彼女の「正直な心」を表現している。クラシックギター、ピアノ中心に、時折チェロとバイオリン、ドラム、ベース、そしてオーボエが共演。演奏は極力華やかさを排除し、余白を持たせることで、リスナーの琴線に触れる彼女の温かい歌声とストーリーに深く入り込むことができる。

カン・アソルは2012年にアルバム『The short memory you left』とともにデビュー。その年にNAVER ONSTAGEで紹介され、一気に世間に知られることとなった。直近では、SBSドラマ「模範タクシー2」のOSTにも参加している。

10位には、シンガーソングライター、チョ・ヒョンウ（Cho Hyung Woo）のデビュー10周年を記念したファースト・フルアルバム『Your Name』がランクイン。

チョ・ヒョンウは、スター発掘を目的とした『大学歌謡祭』や『偉大な誕生』など、様々なテレビ番組やプロジェクトを通じて経験を積んできたフォーク/ポップバラードシンガーソングライター。ガイン、チャン・ジェイン、CHEETAHなど、多くのアーティストとのコラボやOST参加により、精力的に活動を続けてきた。前所属事務所であるMystic Entertainment（現Mystic Story）を離れてからも、インディペンデントアーティストとして音楽活動を続けてきた。本アルバムは、そんな彼の10年間の努力と経験が詰まった1枚。70、80年代の英米ソフトロックの雰囲気を持つメロディと彼の持つ温かい歌声が融合した、心地よいサウンドに注目。

13位は、2020年デビューのシンガーソングライター、ナム・ドンヒョン（Nam Dong Hyun）の記念すべきファーストEP『( )』。ディスク2枚組で、ディスク1にはニュー・ウェーヴを連想させるシンセサウンドが特徴的なタイトル曲「Blind」、EDMをベースにした爽やかな雰囲気の「Driver License」をはじめとする計7曲が収録されており、ディスク2にはそれらのインスト版が収録されている。

15位は、シンガーソングライターデュオ、ウムユル（UmYull）のファースト・ミニアルバム『The Theory of Happiness』。UmYullは、チェ・ソンユル（Choi Sunyul、プロデューシング）、チェ・ウンユル（Choi Unyul、ボーカル）で構成されたデュオで、2022年「優しさの勇気」を皮切りに「心の形」「ありがとうと言うから」を発表し、韓国のインディシーンで注目を集めた。「青春」をキーワードに様々な感情を音楽に昇華させ、多くの人々の共感を得ている。『The Theory of Happiness』は、幸せとは何か、様々な定義についてウムユルならではの考えを表現したアルバム。サウンドは非常に日本的で馴染みやすいので、ぜひ一度聴いてみてほしい。

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