以前当サイトで紹介した、オンライン音楽ブランド・KozyPop。彼らが選曲するプレイリストは人々のライフスタイルに馴染む心地の良い音楽と、まだ見ぬ新進気鋭のアーティストたちに出会える機会となっている。耳の早い海外のリスナーを中心にさらに注目を集めており、SNSでは様々な言語で紹介されているのを目にする。
そんなKozyPopが新たなサービスとしてウェブマガジンをスタートした。YouTubeやSpotifyのアルバムやプレイリストと共に、より詳しくその魅力を伝える記事もぜひチェックしてほしい。
BUZZY ROOTSでは日本のKozyPopファンに向け、ウェブサイトに掲載されている記事の翻訳版を順次アップロードしていく。
第七弾となる今回は、昨年4曲リリースされたアーティストコラボプロジェクト・with KozyPopの2020年を紹介。
原文 [원문]:팬데믹의 시대, 음악으로 위로를 건네다 : 2020년의 with KozyPop
1年間 with KozyPopプロジェクトを通じて計4つの音源がリリースされた。プロジェクトはヒップホップ/R&Bシーンの名だたるアーティスト同士のコラボレーションで話題を呼び起こしたと同時に、パンデミックに疲れたリスナーに癒しのメッセージを届けながら、多くの共感を引き出した。特にGRAYがプロデュースをしたChangmo X Junggigo X ASH ISLANDの「PAY DAY」は多くの大衆たちから人気を集め、2020年初めに各種リアルタイムチャートに上がったこともあった。
多事多難だった2020年を振り返ってみて、KozyPop Magazineは“4曲4色”のプロジェクトが季節ごとどんなメッセージを届けたのか振り返ってみる時間を準備してみた。これを土台に、今年はどんなアーティストと音楽が新たに顔を見せて登場するのか、予想してみても興味深いだろう。2021年にもwith KozyPopプロジェクトは続く。
1.CHANGMO, ASH ISLAND, Junggigo – PAY DAY (Prod. GRAY)
2020年の初め、「METEOR」で国民的なラップスターに浮上したCHANGMO、そしてemoヒップホップの代表格であるASH ISLAND。2人はAMBITION MUSIC所属であるにも関わらず、大型のコラボ曲ではない以上、なかなか同じ曲で見るのが難しい。「PAY DAY」はさらにJunggigoという変化球を投げる。ここにGRAY特有のバウンス溢れるビートまで、ヒップホップ/R&Bのファンなら面白くないわけないコラボだ。攻めるラップと洗練されたボーカル、そして年始のポジティブなエネルギーが一緒に溶け出したような「PAY DAY」だった。
2. George, SUMIN – Take Care (Prod. L-like)
ヒップスターのアイコンであるGeorgeと《Korean Music Awards(韓国大衆音楽賞)》受賞アーティスト・SUMINが一緒に曲を作ったら?今年7月、それが実際に起こった。平凡な日常を一度見つめ、そこから感じる自身への申し訳なさと感謝など、様々な感情を歌った「Take Care」は多くの大衆の共感を得た。日差しがジリジリと照りつく夏にぴったりの涼しげなサウンドをさしおいては語れない。インパクトのあるメッセージはもちろん、George / SUMINが持つトーンのシナジーでより輝く曲だった。
3. SOLE, THAMA – Google Map (Feat. Don Mills)
長引くパンデミックによって今年下半期も多くの人がコロナブルーで精神的に乱れてしまった。どこかへ旅に出たい気持ちはアーティストもまた同様であるようだ。今年10月にリリースされた「Google Map」はノスタルジアを呼び起こすサウンドと感性で懐かしさや恋しさといったメッセージを送った。SOLEとTHAMAの綿密に絡み合うボーカル、そしていつもよりも落ち着いたDon Millsのラップは優しいがどことなくぎこちない感じがする。ぎこちなく変わっていく季節と時間にソフトに切り込み、何よりも“タイムリー”という単語が最も似合う曲だ。
4. YOUNG JUN (Brown Eyed Soul), SAAY, dress – Darling
「Darling」ではUniversal Music GroupのR&Bシンガー・SAAYとBrown Eyed Soul YOUNG JUNという喜ばしい声を同時に聞くことが出来た。幅広いジャンルの領域で活躍する有名作曲家・dressの参加もまた印象的だ。シーンの新旧を代表する組み合わせはもちろん、dressが作り出す異国的なサウンドは曲をより多彩にしてくれる。いつにも増して静かなクリスマスと年末を過ごさなければならなかったが、多くのリスナーは「Darling」を通じて癒しをもらったのではないだろうか。
*当記事はKozyPop Magazineエディター、チェ・スンリョルさんが作成した記事です。
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