韓国インディ音楽シーンの「今」がわかるチャート「K-INDIE チャート」。Vol.323(2026年7月26日〜8月10日)をご紹介。SSW・MRCH(ユン・マチ)の5枚目のミニアルバム『Mutualism』が首位。渋谷系や2000年代の質感を持つ3人組Tomatomatのデビュー作、そしてデビュー8年目にして初のフルアルバムを完成させたOurRがランクイン。
K-INDIEチャート Vol.323

Editor’s Picks
1位|MRCH(윤마치/ユン・マチ)『Mutualism』
延世大学作曲家出身の実力派シンガーソングライターのMRCH(ユン・マチ)は、2019年にEP『Let’s march!』でソロデビューし、以降TWICE「Talk that Talk」やNMIXX「Moving On」などを手掛けるK-POP作曲家としても活動してきた。2024年には、CJ文化財団の若手支援プログラム「Tune Up」25期に、Meaningful StoneやTOUCHEDらと共に選ばれている。5枚目のミニアルバムとなる本作のリード曲「documentary(다큐멘터리)」は、2019年のデビュー時に発表した「Like a movie(영화처럼/直訳:映画のように)でみずから描いていた「奇跡が訪れる映画のような人生」へのキラキラした憧れから一転、目が覚めればそこにあるのは埃っぽい自分の部屋だけだと気づく現実を歌う。その間に流れた7年という時間と、そこで移り変わっていった彼女自身の変化に思いを馳せずにはいられない。
6位|OurR(アウォル/아월)『Answer.』
2018年のデビューから8年、3人組インディバンド・OurRが初めて発表した12曲入りのフルアルバム。EP『I』『can’t』に続く三部作の完結編で、「答えられません、正解などないから」という言葉を軸に、完璧ではない人間が重ねる無数の選択こそが実は答えだったんだ、と語る作品。リード曲「x0x!!!(난그저까칠하게만들어진곰팡이야/僕はただ気難しく作られたカビだ)」は、不安と自己嫌悪から抜け出し、新しい生を渇望する心情を歌った一曲。日本のインディポップシンガーのREJAYが3曲めの「Dive」に、Bialystocksのボーカル・甫木元空が9曲目の「Hold My」に参加している点も、日本のリスナーとしては見逃せないポイント。
Newcomer List
- MRCH『Mutualism』
- Kim Seung Joo『VC//VRS』
- nib.archive『If, in the End, We』
- Tomatomat『TOMATOMAT DOSIRAK』
- gikuhasi『Coin Laundry Band Practice』[LP]
- OurR『Answer.』
- blah『23-26 Archive vinyl』[LP]

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