韓国インディ音楽シーンの「今」がわかるチャート「K-INDIE チャート」。Vol.318(2026年5月11日〜5月25日分)をご紹介。インディバンド・Sanbo、シンガーソングライター キム・ヒョリンらの注目作が多数ランクイン。
K-INDIEチャート Vol.318

Editor’s Picks
4位|Sanbo(サンボ)『Arnica』
ギターポップを軸とした瑞々しいサウンドと、飾らない言葉で紡ぐ等身大の物語が魅力のインディロックバンド、Sanbo(サンボ)。親しい友人同士だからこそ共有できる些細な出来事や個人的な感情を、ユーモアと温度感を交えながら描き出すリアリティのあるソングライティングで注目を集めている。今年、仁川ペンタポート・ロックフェスティバルと連携した新人発掘プログラム「ペンタ・スーパールーキー」でTOP10入りを果たすなど、韓国インディシーンの新たな才能として存在感を高めている。
そんな彼らが発表した2ndフルアルバム『Arnica(アニカ)』(2026年2月11日リリース)は、「友情」をテーマに据えた一作。アルバムタイトルは、童話『長くつ下のピッピ』に登場する主人公の友人アニカに由来する。ピッピとの出会いを通じて、両親の期待に応える「良い子」から、自分らしく生きる「幸せな子ども」へと変化していくアニカの姿は、本作が描く友情の在り方とも重なる。10代後半から共に時間を過ごしてきた4人が、20代半ばを迎え、それぞれの人生を歩み始める中で感じる寂しさや戸惑い。彼ら自身の記憶を出発点にしながら、聴く人それぞれの過去の友人や忘れられない時間を呼び起こすアルバムだ。
9位|Kim Hyo Rin(キム・ヒョリン)『See You, Evergreen』
温かなアコースティックサウンドと繊細なギターの響きを軸に、日常の中にある感情の揺らぎを歌う韓国のシンガーソングライター、キム・ヒョリン。2018年にシングル『Story In My Dream』でデビューし、シンガーソングライターの登竜門・『ユ・ジェハ音楽コンテスト』(2021年)で銀賞およびユ・ジェハ同門会賞を受賞した経歴を持つ。
2026年3月27日に発表した1stフルアルバム『See You, Evergreen』は、これまで培ってきた彼女の音楽性をひとつの物語として結晶化した作品。「枯れない心」をテーマに、人々の心に宿る夢や愛、喪失感を常緑樹に例えて描いている。自身の内面のみならず、父の夢を想う「Gleaning(이삭줍기)」や、タクシー運転手の人生に着想を得た「Mr. Evergreen」など、他者の物語へと視点を広げている。制作面では、あえて宅録のデモ音源を活かすなど、作為のない素朴な響きが追求された。日常の感情を童話のように包み込み、リスナーに静かな癒しと勇気を与える全9曲をぜひ。
Newcomer List
- Car, the garden『Blue Heart』[LP]
- Sanbo『Arnica』
- Electron Sheep『Play & Work』[LP]
- Kim Hyo Rin『See You, Evergreen』
- sunwashere『Good Nothing』
- WELCOME TO CHOCHOLAND『WELCOME TO CHOCHOLAND』

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