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K-INDIE CHART

【Vol.293】K-INDIEチャートTOP30 (2025/4/26-5/10)|wave to earth、HWAKIN、シン・ヒョニらのアルバムがチャートを席巻

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韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2025年4月26日〜5月10日分をご紹介。

         

NEWCOMER OF THE WEEK

1位|wave to earth『play with earth! 0.03』【ロック】

 

2位|HWAKIN『SECRET WEAPON』【ロック】

    

18位|Noise Between The Lines『Monologuing Collection』【ロック】

       

19位|Seen Hyun Hee『SEEN HYUN HEE』【バラード】

          

27位|cacophony『April’s Party』【フォーク】

SUMMARY

1位は、海外でも高い人気を誇るバンド・wave to earthが、2024年9月にリリースしたEP『play with earth! 0.03』。本作は、北米を皮切りにスタートしたワールドツアーに先立ち発表されたもので、これまでのツアー経験を通じた挑戦や成長の軌跡が詰め込まれている。タイトル曲「play with earth!」では、「今を楽しむ」というメッセージ、もう一つのタイトル曲「annie.」では、社会への疑問や葛藤がテーマ。

2位は、2人組ロックバンド・HWAKIN(확인 / ファギン)による2ndフルアルバム『SECRET WEAPON(비밀병기 / 秘密兵器)』。全曲をセルフプロデュースし、自分たちが追求する音楽をより赤裸々に提示した作品だという。孤独、喪失、そして理解されない痛み。言葉にならない感情を、鮮やかな音とともに描き出した。1stフルアルバム『KAN』に続く形で、バンドとしての輪郭がより明確になった一作。

18位は、バンド・Noise Between The Lines(행간소음 / ヘンガンソウム)の初フルアルバム『Monologuing Collection(독백적 집단 / 独白的集団)』。「あなたの行間で響くノイズ」を標榜し、ジャンルに縛られず、ポストロックやサイケ、ドリームポップ的要素を柔らかく横断しながら、「少し異質だけど、違和感なく聴ける音」を追求する彼ら。ふとした言葉遊びから生まれたアルバム名が示すように、個と集団のあいだで揺れる心のざわめきを、12曲を通してじっくりと語る。

19位、シン・ヒョニ(신현희 / Seen Hyun Hee)のEP『SEEN HYUN HEE(신현희)』。シン・ヒョニは、デュオ「シン・ヒョニとキムルート(신현희와김루트)」としてデビューし、2017年に楽曲「オッパヤ(오빠야)」がチャートを逆走するヒットを記録、一躍その名を広めた。2019年からはソロ活動を本格化させ、ユニークで明るいキャラクターと確かな歌唱力で注目を集め、2021年には音楽番組『Sing Again 2』にも出演。以降も精力的に楽曲を発表し続けている。2025年にリリースされた本ソロEPは、恋のときめきや不安、日常に存在する小さな希望まで、彼女自身の感情や視点をまっすぐに描いた4曲で構成。スパゲッティ・ウェスタン、カントリー・ポルカ、アコースティックやロックなど多彩な音楽スタイルにも注目。

ラスト、27位は、今年日本・韓国・台湾を巡るアジアツアーを行った、実験的な音楽性で注目を集めるシンガーソングライターのcacophony(카코포니 / カコフォニー)によるEP『April’s Party』。フォークやロックを軸にしたサウンドと繊細でほろ苦い詞世界が交錯する本作は、幼少期の日記に封じた感情をそっと取り出すような内省的な作品となっている。

その他、HYUKOHとSunset Rollercoasterによる『AAA』や、HYUKOHのアルバム『23』が前回より20位以上順位を上げ、根強い人気の高さがうかがえる。

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©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD

      

韓国最大手のインディ・ディストリビューター<Mirrorball Music>が提供している、インディアーティストに特化した音楽チャート。Yes24、MIHWADANG、HYANG MUSICなど、韓国大手オンライン販売サイトやレコードショップでのアルバム販売数を基準に算出している。韓国の実力派アーティストを紹介するレーベル<Bside>が<Mirrorball Music>と公式ライセンスを結び、BUZZYROOTSとコラボで最新のチャートを随時公開していく。

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AKARI

AKARI

エディター|ライター

1994年生まれの自称、韓国音楽PR大使。インディペンデントな韓国のミュージシャンや業界人を中心にインタビューやコラムを執筆。「韓国の音楽をジャンルレスに届ける」をモットーに、韓国インディ音楽に特化したWEBマガジン「BUZZY ROOTS」の運営や、音楽・カルチャーメディアへの寄稿、広報、DJイベントへの出演、アーティストのアテンドなど、できることなら何でも形を問わず行なっています。プライベートでは、韓国人の夫と結婚し、二人の子どもを出産。子育てをしながら東京とソウルを行き来しています。

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