韓国インディアーティストに特化した音楽チャート「K-INDIE チャート」の2020年6月11日〜6月25日分をご紹介。
NEWCOMER OF THE WEEK
Dirty Harry|HarryBigButton
I From the day we loved to the day we said goodbye|O.WHEN
Once and for All [LP]|BURSTERS
Annyeong|Zagmachi
TREND MUSIC
6th Saturday|Jungwoo
SUMMARY
1位は、前回8位でチャート入りを果たしたイ・ナルチ(LEE NAL CHI)のLP『Sugungga』。伝統民族芸能「パンソリ」の演目の一つ「水宮歌(수궁가)」がアルバムのタイトルになっている。パンソリならではの特殊な発声による歌声が現代的なビートに乗っかって実に不思議な世界観を醸し出している。
ロックなニューカマーが多数登場した今回のチャート。4位は、海外フェスにも多数出演歴のある実力派ハードロックバンド・HarryBigButtonの『Dirty Harry』がランクイン。2017年以来、3年ぶりの新作である。本作は5本の映画「Dirty Harry」「Scarface」「Mad Max 2」「Dawn of the dead」「Reality Bites」からインスピレーションを受けて制作されたコンセプトアルバムとなっており、曲名も映画のタイトルそのままである。映画と合わせてハードなサウンドを楽しんでみてはいかがだろうか。13位は、BURSTERSのLP『Once and for All』。LP版には、バイナル専用トラックの「Lost Child(2020 Re-recording)」が収録されており、特別感のある仕様となっている。
10位はシンガーソングライターのO.WHENによる『From the day we loved to the day we said goodbye』。愛、そして別れ。誰もが経験する人生の物語を独自の感性で歌い上げている。ラスト30位に滑り込んだのは、Zagmachiのデビューアルバム『Annnyeong』。アコギのフィンガーノイズと声のハモりが非常に温かく、どこか懐かしい。
リエントリー作品として注目したいのは、3位に浮上したジョンウ(Jungwoo)の『6th Saturday』。2017年よりホンデで活動しながら、チェゴウン、Crying Nutのハン・ギョンロク、Kim Sawolなど、様々なアーティストと度々コラボしてきたが、本作品においてもそれらのアーティストが参加し、素朴ながらも非常に豪華な作品に仕上がっている。アルバムのアートワークは、HYUKOH(ヒョゴ)のアルバムのイラスト作家として知られている作家、ノ・サンホが手掛けている。音だけでなく、アートワークの水彩画から視覚的に伝わってくるように、これからの夏の季節に聴きたい涼しげな1枚である。
©︎Bside / Cover design by NOVVAVE RECORD
K-INDIEチャートとは
韓国最大手のインディ・ディストリビューター<Mirrorball Music>が提供している、インディアーティストに特化した音楽チャート。Yes24、Interpark、MIHWADANG、HYANG MUSICなど、韓国大手オンライン販売サイトやレコードショップでのアルバム販売数を基準に算出している。韓国の実力派アーティストを紹介するレーベル<Bside>が<Mirrorball Music>と公式ライセンスを結び、BUZZYROOTSとコラボで最新のチャートを随時公開していく。
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