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韓国インディーズ音楽との出会いのきっかけを届ける「Bside K-Indies Series」仕掛け人の思いに迫る|INTERVIEW #16

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韓国インディーズ音楽との出会いのきっかけを届ける「Bside K-Indies Series」仕掛け人の思いに迫る|INTERVIEW #16

ー「Bside K-indies Series」のプロジェクトは現在どういうメンバー構成で動かしていますか。 

〈Bside〉自体はもともと一人でやっていました。最初は、韓国のレーベルとのコミュニケーションは私が担当していたのですが、業務が増えてきてどうしても一人ではやりきれなくなってきたので、スタッフとしてジョンウンさんとソルエさんの二人にジョインしてもらうことになりました。

ジョンウンさんは、本当に大事に思っている業界の後輩であり妹のような存在で、20年近くの仲です。私が音楽業界に入ろうと思い立ってから参加していたKOMBA (KOREA MUSIC BUSSINESS OF ASSOCIATION)という音楽業界の人が作ったコミュニティがあるのですが、彼女とはそこで知り合いました。彼女はソ・テジ(韓国のミュージシャン)の会社に15年ほど勤めた人で、私が日本でソテジの著作権管理を担当した際に一緒に仕事をしたりもしていました。〈Bside〉に合流してからは、理事としてサポートしてもらっています。

ソルエさんは、ジョンウンさんの紹介で協力してもらうことになりました。彼女は日本で音響ビジネスを専攻して帰ってきたので日本語もできるし、IUのアジアツアーで舞台監督をするなどライブの現場も経験したこともあります。2020年にThe Black Skirtsの来日ライブを企画した時にも舞台監督として手伝ってもらう予定でした。コロナでライブ自体がリスケになってしまいましたが...。今はクリエイティブやSNS周りもやってもらっており、とにかく万能なスタッフです。

私がコロナで韓国に行きづらくなっている中、2人が韓国でサポートしてくれているので本当に助かっています。

一方、日本側ではBUZZY ROOTSのお二人に宣伝周りで大変お世話になっています。韓国のインディーズロックバンド SURLのライブの時に偶然出会って、打ち上げで軽く飲みながら話をした時に2人の熱量を見て、とても嬉しかったのを覚えています。海外でこんなに韓国インディーズに興味を持ってくれている若者がいるというのが泣くくらい嬉しかったです。

ーSURLは私たちのキューピッドですよね。本人たちは何も意識してないと思いますが(笑)。

コリアンスタイルだったら、あのあと打ち上げも一緒にいてもよかったのですが、日本はきちんと人数などが決まっていますからね。7インチリリースに対する思いもあの時本人の口から直接聞きたかった。

今、私は会社の経営の仕事がメインとなってきたので、アーティストとリレーションを強めて行くのはBUZZY ROOTSのお二人の世代だと思うんです。共感できるところがきっとたくさんあると思うし、私には話しづらいことも気楽に話し合える関係になれると思っています。

ーコロナが落ち着いて直接アーティストの方々と交流できる日が来るのが楽しみで仕方ないです。ところで、今まで一番予約数が多く反応がよかったアーティストは誰ですか。

The Black Skirts、ソヌ・ジョンアが一番よかったですね。ADOYとSE SO NEONも反応がとても良く、限定版でプレス数も少なかったのですぐ売り切れました。Vol.1の時は、HMV側も韓国インディーズに対してのデータがなかったので保守的でプレス数も少なかったのですが、徐々に見る目が変わり、最近は反応も良く、予約数に合わせて多めにプレスしています。

Vol.1から着実に実績を積み上げていますね。

HMVさんも喜んでいます!最初はあまり期待していなかったと思いますが(笑)。

ー韓国のレコードショップからも問い合わせが増えてますよね?

韓国側からの反応も徐々に状況が変わっていて、Vol.1をリリースした時と今とでレコードに対する需要が伸び、問い合わせも増えました。HMVから国際配送は可能ですが、基本は日本のリスナーに向けて展開している企画なので、日本向けに優先的にレコードを確保しています。日本のリスナーは非常にラッキーですよ。

韓国ローカルの空気感をもっと日本に届けるために

ー今後、〈Bside〉としてやりたいことはありますか。

想定外のコロナのせいで日本と韓国を行き来しづらくなってから、「Bside of Seoul」という企画でソウルの日常などシティビューが直感的に伝わりやすい動画コンテンツを公開しています。アーティストの音楽をBGMに、第一弾として「梨泰院」の動画を2本公開したところです。今後、ウルジロ、ホンデやヨンナムドン、ソンスドンなど次々と出したいと思っています。

韓国に行けない状況だからこそ、日本でポップアップストアもやりたいです。韓国の空気感を日本で味わえる空間があればいいなと。

ー「Bside K-indies Series」の次回シリーズの予定はありますか。

はい。次回以降のシリーズは、ジャンルごとにリリースしていきたいと思っています。ポストロックやHIPHOP、R&Bもすごく好きで、メジャーじゃなくともアーティスト性の高い楽曲がたくさんあるので、ぜひ紹介したいです。

個人的には、Silica Gelをいつかリリースしたいです。「Kyo181」は私がすごく好きな曲で、7インチで繰り返し何度も聴きたい曲です。「Bside K-indies Series」がもう少し認知されて沢山のアーティストをリリースできるようになったら、ぜひ皆さんにもリクエストを募ってアーティストをセレクトしたいです。

ー次のフェーズとして、リスナーの人を上手く巻き込めるような企画になるといいですね。〈Bside〉で紹介したアーティストの来日イベントもぜひ期待しています。

まさに、今まで7インチをリリースしたアーティストでラインナップを組んで、音楽フェスで〈Bside〉枠を設けてもらってライブを実現したいです!その日が来るように頑張ります!


Bside レーベル情報

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  • この記事を書いた人

Akari

1994年生まれの自称、韓国音楽PR大使。インディペンデントな韓国のミュージシャンや業界人を中心にインタビューやコラムを執筆。「韓国の音楽をジャンルレスに届ける」をモットーに、韓国インディーズ音楽特化型メディア「BUZZYROOTS」の運営やDJイベントへの出演、アーティストのアテンドなど、多岐に渡り活動中。一番の推しバンドは、SURL。

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