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今この瞬間に飛び込んで。仲間を大切に、感性を創出するマルチプレイヤー・ Luli Lee|K-Indie Series Vol.3 特集コラム

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今この瞬間に飛び込んで。仲間を大切に、感性を創出するマルチプレイヤー・ Luli Lee|K-Indie Series Vol.3 特集コラム

韓国の実力派アーティストを日本国内に紹介するレーベル〈Bside〉とHMV record shopの共同企画として、11月3日の”レコードの日”にSummer Soul、Luli Lee、Yoon Jiyoungの7インチが同時リリースされる。BUZZYROOTSでは、3アーティストをテーマにしたコラムをお届け。

Bside K-Indies Series Vol.3 MV Trailer

 


 

ーLet me dive into this moment.

A面収録曲「Ashby Road」の一節だ。

2018年、EP『Rise From The Ashes』でデビュー、以降精力的にシングルを発表し続けている。バンドではベースを担当しているが、自身の楽曲ではギターも弾きこなす。また作詞作曲、編曲はもちろんのこと、プログラミング、レコーディングとミキシングまで自分で手掛けるマルチプレイヤーだ。

最近では、「Fantasy」が韓国コスメブランド『HERA』のCMソングに起用されたことで話題となった。音楽制作だけでなく、ファッション、映像制作などセルフプロデュース力の高い彼女の曲が選ばれたのも納得だ。

個人で何でもこなす彼女だが、周りにはいつも「仲間」がいる。共に何かを創り出そうとする仲間、そして応援してくれる仲間。その時々の交流を楽しみ、そして新たな出会いを楽しみにしながらLuli Leeのクリエイティビティの核となるアイデアやアイデンティは表出されていく。

きらきらとしたサウンドは、そんな彼女の好奇心そのものだ。

               

2011年、地元スタジオの友人で結成したロックバンド、Bye Bye Badmanのメンバーとしてデビュー。

バンド名を聞いてピンときた人もいるかもしれないが、The Stone Rosesの楽曲が由来である。

デビュー当時より韓国国内の様々なオーディションで受賞し注目を集め、2016年にはSXSWでのステージも成功させた。

            

同年にSeoulmoonという新たなバンドを結成、翌2017年には、シンガーソングライターのイ・ソンギョンとプロジェクトグループ・LEE×LEEを結成している。

                    

バンドメンバー以外の交流に、今年の韓国大衆音楽賞にてアルバム賞を受賞したYerin Beakがいる。Bye Bye Badmanのメンバーが楽曲提供したり、過去のインタビューで話題にしていたりと、現在まで長く交流があるようだ。「Rise From The Ashes」「Dive」「Fantasy」「Swim You」「Flashback」のジャケット写真はYerin Beakが手がけた。

               

バンド仲間やミュージシャンとの交流はもちろんのこと、ファンとの交流も大切にしている。SNSの全てのコメントにリアクションしていることだけでもその想いは感じられる。韓国だけでなく英語など様々な言語でコメントが来ており、海外からのファンも多い。

海外リスナーへのアプローチの一つとなるSoundCloudやYouTubeでは、WJSN(宇宙少女)やSUMMI、ColdplayやHONNE、またSEKAI NO OWARIのカバー曲をアップロードしている。

また、未発表曲のライブクリップをInstagramやYouTubeチャンネルにてアップしている。

こういったコンテンツまで自身で制作し、発信している。そしてファンたちの反応をこまめにチェックし、次の制作へと続く。

                      

Luli Leeの音楽を広く知らせたのはNAVERのONSTAGEだろう。

公開されたライブクリップの一つ「Light Beside You」は、Bye Bye Badmanの1stアルバムのタイトルから引用され、彼女の原点となるロックソングだ。

そして円状に囲う形で配置され、彼女を支えるバンドメンバーはSeoulmoonのキム・ヘミ(Gt.)とシン・ヘミ(Dr)をはじめとする、共に音楽を創ってきた仲間だ。

個人的には一番好きなライブ映像である。プレイヤーとして、バンドマンとして、そしてシンガーソングライターとして。この曲と映像の演出にこれまでの音楽人生が集約されているように感じた。

                     

過去の記憶や忘れられない瞬間、時間を一曲の中に込めて表現する創作法が秀逸なLuli Lee。

新作『Let Me Dive Into This Moment』では顕著に感じられる。

これまでよりもロックなテイストを色濃く、揺蕩うようなシンセサイザーのサウンドと調和させた、聴き心地の良い音楽で5つの物語を紡いでいく。

愛する人と幸せだった瞬間の中に永遠に一緒にいたいと願う「Dive」、色濃く記憶に残っている夕暮れの時間、雰囲気を描く「Live In Sunset」、愛は、夢と現実の境界を超えて新たな世界を作れると信じる恋人の歌「Into This Moment」、二度と来ない若さの真ん中に立つ姿を描く「Ashby Road」、人生で最も聞きたい言葉であり愛する人たちに伝えたい言葉を盛り込んだという「The Way I Love You」。

이루리/Luli Lee - EP [Let Me Dive Into This Moment] Audio Preview

                         

楽曲のテーマの中にあるキーワード、「愛」「瞬間」。これが創作のアイデアであり、彼女の人生のアイデンティティなのだろう。

そして今回、うち2曲「Ashby Road」、「Dive」がレコードに収録される。

さぁ、針を落として。「今この瞬間に飛び込んでみよう、この瞬間を愛そう」。

                  

                

7 インチ 収録曲

Luli Lee - Ashby Road

Luli Lee - Dive

文:Izumi
監修:Bside

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Izumi

韓国インディーズミュージックライター。他業界とパラレルワークで活動中。 ドラマ、音楽をはじめ韓国カルチャーに触れて10年になるが、ライターとしての活動はまだ3年目。 Kpopヲタクから、韓国留学を機にインディシーンの虜に。 Spotify、SoundCloud、Instagram等で日々ディグりつつ、来日公演には欠かさず足を運んでいる。 メインストリームにはない、自由な表現でアイデンティティを発信している新進気鋭のアーティストを広めるべく、業界人やアーティスト等にインタビューし記事を掲載するほか、プロモーション記事企画や映像企画を実現。多岐にわたり活動している。

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