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韓国ヒップホップと日本の若者が交わる瞬間を目の当たりにした一夜「GROOVYROOM×SIK-K」イベントレポート

2019-06-30

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韓国ヒップホップと日本の若者が交わる瞬間を目の当たりにした一夜「GROOVYROOM×SIK-K」イベントレポート

2019-06-30

6月29日(土)、新宿歌舞伎町に位置するナイトクラブ「WARP SHINJUKU」で開催された韓国のGROOVYROOMによるナイトパーティー『EVRYWHRE』のイベントレポートをお届けします!

GROOVYROOMは、韓国人のパク・ギュジョンとイ・フィミンによる若手のプロデューサーチーム。何を隠そう、1994生まれで私と同い年だそう。キャリアは浅くとも、Dynamic DuoJay Parkといった大物アーティストに楽曲提供をしてきたルーキー的存在。同じ年月を生きているのに、こうも違ってくるものでしょうか・・・?

Youtubeでは、音源のみではなくプライベート映像もしょっちゅうアップしています!チャーミングな一面も見れるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

EVRYWHRE』はそんなGROOVYROOMが手がけるパーティーブランド。今宵は、多くの楽曲を提供してきた同じH1GHR MUSIC所属のアーティスト”SIK-K"、そして、韓国で人気上昇中のユニットBALMING TIGERからOMEGA SAPIENSAN YAWN、デビュー間近の新人アーティストGEMINIを迎えての豪華なイベントとなっています。

今回のイベントを見つけたきっかけは、実は本イベントのヴィジュアル映像などを担当している韓国のPIIWAVEをインスタでフォローしていた、当メディアのいずみちゃんがたまたま見つけて教えてくれたイベントです。

 

ネットで早速調べたところ、このイベントに関する情報は公式チケットサイトのみ。私見る限り、どの音楽メディアでも取り上げられているのを確認できませんでした。

「人が集まるのだろうか、、、?」と心配して会場に向かったのが、オープン時間を過ぎた午後5時半。

会場付近に到着すると、待っていたのは長蛇の列!

WARP Shinjuku前に並ぶ長蛇の列

お客さんの年齢層は比較的若めで外国人も多い!全くお客さんがどういう経路でこのイベントに行き着いたのか分からぬまま、会場に入ることとなりました。一人一人に「どうやってこのイベント知りましたか?」ってインタビューしたかった・・・。

外で待つこと1時間、時刻は18:30。中に入ると、こんな可愛いステッカーをもらいました。

 

奥に入るとオカモトレイジさんのDJタイム真っ只中。

HAONSIK-KGROOVYROOMによる「Boong-Boong(붕붕)」が流れた途端、「オディロガヌンジモルラ〜」(意:どこに行くのかわかんない)と大合唱!「OGZ」、「iffy」など本日の主役たちの曲をセレクトしながら、会場を温めていきます。

人気曲「iffy」はさすがの盛り上がりでしたね!

SiK-K、pH-1、Jay Park - iffy(prod by GroovyRoom)

18:50、DJ変わってBALMING TIGERSAN YAWNです。韓国!韓国!のオカモトレイジさんとは一味違い、Travis ScottPost Malone88risingなど、Hヒップホップの本場・アメリカの風をミックス。このお方の選曲が好きすぎてShazamしまくりました・・・!(本記事の最後にプレイリストを載せてあるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。)

いつの間にかフロアは満タンに。

SIK-Kの「Skip And Kiss」が流れると再び悲鳴とも取れる歓声!!「ほんとにファンが来てるの・・・?」と疑ったままの私でしたが、ここで確証も持ちました。最後まで疑ってすみません(笑)

それくらい、日本の若者が男女問わず韓国のヒップホップに合わせて声をあげてる様子が新鮮だったんです。メインストリームのはずのRed Velbetには意外とみんな無関心。直後にNCT, BTS(防弾少年団)がかかると再び大盛り上がりなところをみると、今の韓国ヒップホップ人気ってBTSから浸透したのでしょうか・・・?

방탄소년단 - ANPANMAN (BTS - ANPANMAN) │BTS COMEBACK SHOW 180524

DJプレイという形で色んなアーティストの曲のシャワーをフロアにかけると、みんなどの曲が好きなのかが一目瞭然!1曲1曲反応が違っていて、とても面白い光景を見ることができました。

19:30、OMEGA SAPIEN出演。「みなさんこんにちは!盛り上がってますか?」と日本語で会場を一気に盛り上げます。バックでDJするSAN YAWNも後ろから「OMEGA!OMEGA!」と会場を盛り上げます。

日本でまだまだ知らない人も多いであろうOMEGAさんの公演前のインスタのフォロワー数は8,168人(6/29 19:20)。それが公演後(6/30 17:00)に確認すると、8,248人で100人近く増えてました。この調子で日本でも良さが広まって欲しいです・・・!行け行け〜!

「ハクナマタタマタタタ!」とCall & Responseを求めると、上半身裸に!ステージを左右に跳ねます。途中、観客の1人のスマホを手に取り、一回転するシーンも。会場を盛り上げるのがほんとにうまい!

 

19:50 いよいよGROOVYROOMの登場です。舞台に姿を見せた途端、フロアからは「かっこいい!」の声。

前半は、チング(友達)のGEMINI(ジェミニ)を呼んでのステージ。ストリングスを使った壮大な世界観のある楽曲が素敵な彼。高く伸びる声でムーディーな空気を作り出します。出番は10分ほど。もうちょっと聞きたかったなぁ。

GMNI - NEVER CHANGED (INTRO) FEAT CHUAN FROM THE START M/V

20:00 からはGROOVYROOMのステージ!赤髪のパク・ギュジョンがディスクを回します。全身黒に金髪が生えるイ・フィミン。熊の帽子がとってもキュート!可愛い格好で低音の響きが気持ちいいゴリゴリのラップ曲をまわします。「Collard Greens」、「Goldie」と国問わず、しばらく二人のBack to Back(バック・トゥ・バック)が続きます。

20:40、LOOPERSの「Deep Inside」で、さっきまでのロービートからフロアは一気にテクノな空間。Jacknife「Dance Ritual」、Dasco「Drop On Me」、WILL K「Tasty」からのBlack Pink「K.T.L. TWO」に繋げて会場は一気にクラブモードに!かと思うと、Mo bambaTravis Scottの重たいずっしりビート。上げて落としてがとにかく上手い・・・

Higher Brotherの「Made in China」はテンション上がりましたよね!

21:00、本日のメインゲストSIK-Kが赤いジャケットで2019年リリースの「ADDICT」とともに登場。さすが、オーラがとにかくすごい!!お客さんをギュッとステージに引きつけます。

途中、「Safety first!」と前にいる観客をいたわる様子も。「チルチル!」と歌い出した「Ring Ring」。コーラス部分で「Ring〜 Ring〜」と声を合わせるお客さん。東京という地にも関わらず、みんなが韓国語でなぜか歌えてしまう。そんな光景にまた、泣けてくる。「くっくるー」と喉を鳴らすSIK-Kに笑みがこぼれます。

「みんなも一緒に歌ってね!」と始めたのはJP THE WAVYがフィーチャリングにSIK-Kを迎え、日韓コラボで話題となった「Just A Lil Bit」。久々に聞こえてきた日本語にメロウな音が心地いい。びっくりするくらい会場と息がぴったりでした。

JP THE WAVY - Just A Lil Bit Feat. Sik-K(Official Music Video)

生「iffy」にフィーチャリングCrushの「party」と続き、SIK-Kが名残惜しそうにフロアを去ると、最後にステージ上に残ったGroovyroomが「See you tomorrow baby!」と一声、イベントは幕を閉じました。

 

今回の韓国アーティストの日本公演。音楽という側面から「異文化交流」のシーンを目の当たりにできた気がして、居合わせてよかったと心から思いました。

普通の日本の若い子がアメリカのヒップホップを聞くことってそんなにないと思うんです。少なくとも私の周りではなかった。韓国のヒップホップを聞く人も、おそらくアメリカや日本のヒップホップを普段から聞いている人って少ないんじゃないか、と思っています。

それが、今回のように「韓国」という国を通じて、徐々に染み渡っていくって面白いし、文化が交わる瞬間を肌で感じて鳥肌が立ちました。

今回のイベントで流れた曲たちをSpotifyのプレイリストでまとめているので、こちらもぜひフォローしてただけたら嬉しいです!

 

以上、EVRYWHREのライブレポートでした!

 

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  • この記事を書いた人

Akari

1994年生まれの自称、韓国音楽PR大使。インディペンデントな韓国のミュージシャンや業界人を中心にインタビューやコラムを執筆。「韓国の音楽をジャンルレスに届ける」をモットーに、韓国インディーズ音楽特化型メディア「BUZZYROOTS」の運営やDJイベントへの出演、アーティストのアテンドなど、多岐に渡り活動中。一番の推しバンドは、SURL。

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